シリア、特別法廷設置へ 旧政権拷問追及と暫定政府
【カイロ共同】シリア暫定政府のアルナウト報道官は、市民の拘束や拷問に関わったアサド旧政権関係者に対する「特別法廷」を設置する考えを示した。中東の衛星テレビ、アルジャジーラが19日、インタビューを報じた。「シリア人への罪を犯した人々」に裁きが下されない限り、法の支配や司法制度への国民の信頼回復は成し遂げられないと主張した。 アサド旧政権は旧反体制派市民を厳しく弾圧し、2011年に始まった内戦では数十万人が拘束されたり行方不明になったりしたとされる。政権崩壊後、シリア各地では集団墓地が相次ぎ見つかり、国連が設立した独立組織も内戦での戦争犯罪調査を進める意向を示している。