燃料消費量19%低減…日立建機が受注開始、中型ホイルローダーの性能
日立建機は8日、中型ホイールローダー2機種の国内市場での受注を10日から始めると発表した。積み込み作業時の走行速度を自動制御することで、低燃費と操作性の向上を実現した。一般土木や除雪、産業廃棄物処理、畜産、林業、採石など幅広い業種での需要を見込み、両機種合わせて年間250台の販売を目指す。 受注開始するのは、運転質量10・86トンの「ZW140―7」と、同12・57トンの「ZW160―7」。積み込み作業時の走行速度の自動制御により、作業量当たりの燃料消費量をZW140―7の場合で従来比19%低減できる。 また運転室のモニターから周囲環境装置で車体周囲の俯瞰(ふかん)映像を確認可能。荷重判定装置でバケットの積載重量も計測でき、安全性と生産性の向上が見込める。 遠隔で機械状態診断やソフトウエア更新が可能なシステム「コンサイトエアー」なども適用。従来、サービス員が1台ずつ対応していた更新作業の効率を高められる。