「救われました」飛行機でおしっこをもらしてしまった長男、CAさんの対応は…〝感謝〟を展示
「働く」をポジティブに
「#これ誰にお礼言ったらいいですか展」を主催するのは、人材派遣などに携わるパーソルホールディングス(東京都港区)です。「はたらくWell-being(満足感)」を高めたいと、2023年の勤労感謝の日に合わせてプロジェクトが始まりました。 担当する中山友希さんは、「働くことをポジティブに感じられる社会になるよう、貢献していきたいという思いがありました」と振り返ります。 社会にあふれる「この仕事いいね」「このサービスに助けられた」という思いを働く人たちへ直接届け、「普段の仕事が誰かの生活を良くすることにつながっている」と感じてもらうことを期待しました。
担当者を探して「感謝」を伝える
実際、寄せられたエピソードの中には、パーソルがその仕事の担当者を探し出したものもあります。 展示されている50点以上の「感謝」のうち14点は商品やサービスの開発担当者にたどりつき、開発した担当者の思いも添えました。 例えば、高速道路のサービスエリアなどにある「スマホ置き(小物置き)が鍵になっている扉」。 この「忘れ物防止トレー」を企画したのは、NEXCO東日本の担当者でした。 展示では、「目指したのは、忘れ物ができないトイレ」という企画意図が書かれています。 <「Uターンのできない高速道路では、サービスエリアのトイレに忘れ物をしたが最後、なかなか取りに戻れない。この文字通り、後戻りできない忘れ物を防止できないか。考えたのは、用を足す際においた財布やスマホを、もう一度手に取らないと鍵が開けられない『忘れ物防止トレー』です」>
派手な仕事でなくても
パーソルホールディングスの中山さんは、「直接その仕事に携わっていなくても、世の中にはこんなにたくさんの『お礼の気持ち』があると目にするだけで、『働くことはこうやってつながっていくんだ』と感じられると思います」と話します。 「『自分の仕事も、もしかしたら誰かの役に立っているかもしれない』と思いをはせていただけるのではないでしょうか」 規模が大きくなくても、派手な仕事でなくても、社会はたくさんの仕事で成り立っているーー。 「小さな工夫であってもそこには担当者の思いがあって、目立たないかもしれないけれど素敵なお仕事はたくさんあります。11月23日の勤労感謝の日は、様々な方にスポットライトが当たる日にしたいと思います」 展示は11月24日までですが、今後もホームページやnoteで発信していくそうです。