レスリング 帯広北が男子団体で3連覇…全道高校選手権
◆レスリング◇全道高校選手権(6日・札幌東豊高校) 男子団体戦が行われ、帯広北が3勝0敗で3年連続8度目の優勝を果たした。5月の道外合宿でオリンピアンらとのスパーリングで鍛えた成果を発揮。エントリーできる選手が不在のため125キロ級は不戦敗となったが、不戦敗を除くと全18戦に勝利した。全国高校総体(8月1~4日、佐賀)では表彰台を狙う。 “完全勝利”で3連覇を果たした帯広北だが、全国の表彰台を視野に入れているからこそ笑顔はなかった。岩内、千歳北陽にはポイントを与えず完勝するも、札幌東豊戦では一時同点に追いつかれる試合もあり、五十嵐真人コーチ(46)は「重量級に課題がある。(全国の)団体戦で勝つには71、80キロ(級)を強化しないといけない」と気を引き締めていた。 22、23年の全国高校総体団体戦は2年連続で3回戦敗退。16強の壁を打ち破るために、5月のGWは国内トップレベルの選手が集う日体大で“武者修行”を行った。パリ五輪出場を決めている樋口黎(28)=ミキハウス=ともスパーリングを行った。昨年同大会で個人60キロ級3位の野口佳祐(2年)は「手も足も出なかった。ボコボコにやられました」と振り返る。10日間レスリング漬けの日々を送り、稲川瑛太(3年)は「トップ選手は練習の意識やレベルが高い。そういう環境で練習できたのは刺激になる」と、大きな収穫を経てシーズンに入った。 3月の全国高校選抜(新潟)は主力の野口がインフルエンザで欠場。4強入りした足利大付(栃木)と2回戦で対戦し3―4で惜敗した。3年生にとっては高校レスリングの集大成となる全国高校総体に向け、妹尾優篤主将(3年)は「3位以上は絶対にいきます」と団体戦の目標を掲げた。 (島山 知房)
報知新聞社