映画『パスト ライブス/再会』など、監督たちの実体験をもとに描かれた“オートフィクション映画”の名作4選
■『aftersun/アフターサン』 20年前のビデオテープに残る、11歳の娘と父のまばゆい数日間。 思春期真っただ中のソフィ(フランキー・コリオ)は、離れて暮らす若き父・カラム(ポール・メスカル)とトルコのひなびたリゾート地にやってきた。輝く太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、親密な時間をともにする。20年後、カラムと同じ年齢になったソフィは、映像のなかに大好きだった父の、当時は知らなかった一面を見出してゆく。 1987年生まれのシャーロット・ウェルズが初めて手掛けた長編映画。カンヌ国際映画祭批評家週間での上映を皮切りに話題を呼び、カラム役を演じたポール・メスカルが第95回アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされるなど高く評価された本作は、シャーロット自身が実際に若き日の父と過ごした夏休みの思い出をベースにした物語が描かれる。 U-NEXTなどで配信中(日本公開:2023年5月26日) ■『mid90s ミッドナインティーズ』 90年代への愛と夢が詰まった青春映画のマスターピース 1990年代半ばのロサンゼルス。13歳のスティーヴィー(サニー・スリッチ)は兄のイアン(ルーカス・ヘッジズ)、母のダブニー(キャサリン・ウォーターストン)と暮らしている。小柄なスティーヴィーは力の強い兄に全く歯が立たず、早く大きくなって彼を見返してやりたいと願っていた。そんなある日、街のスケートボード・ショップを訪れたスティーヴィーは、店に出入りする少年たちと知り合う。彼らは驚くほど自由でかっこよく、スティーヴィーは憧れのような気持ちで、そのグループに近付こうとするが‥‥。 『マネーボール』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などで俳優として活躍するジョナ・ヒルが初めて監督・脚本を担当した作品。自身が少年時代を過ごした1990年代のロサンゼルスを舞台に、13歳の少年の成長を描いた青春ドラマ。 Amazon Prime Video、U-NEXTなどで配信中(日本公開:2020年9月4日)
otocoto編集部