元世界3位チリッチがマッチポイントを凌いで内山靖崇に競り勝ち準決勝へ「お互いに素晴らしいレベルだった」 [杭州オープン/テニス]
元世界3位チリッチがマッチポイントを凌いで内山靖崇に競り勝ち準決勝へ「お互いに素晴らしいレベルだった」 [杭州オープン/テニス]
ATPツアー公式戦「杭州オープン」(ATP250/中国・浙江省杭州/9月18~24日/賞金総額108万1395ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した元世界ランク3位のマリン・チリッチ(クロアチア)が予選から勝ち上がってきた日本の内山靖崇(積水化学工業)に6-2 6-7(4) 7-6(5)で競り勝ちベスト4進出を決めた。 ~杭州オープンでマッチポイントを凌いだ末に4強入りを決めた元世界3位のチリッチ選手~ 第1セットを落とした内山はタイブレークの末に第2セットを取り返したあと第3セット5-3からブレークバックを許し、ふたたびもつれ込んだタイブレークで1-4から巻き返したチリッチが最初のマッチポイントをものにして2時間45分で勝利をもぎ取った。 内山は6-5からのレシーブゲームで15-40としていたが、チリッチがピンチを凌いでタイブレークに持ち込んでいた。 元世界ランク78位の内山はケガの影響もあって苦しい時期が続いていたが、今季はチャンレンジャー大会で2勝を挙げるなどして269位から160位まで上げて今大会を迎えていた。 「今日の試合はお互いに本当に素晴らしいレベルだったと思う。第2セットでの彼はプレッシャーのかかる場面で見事なサービスを打っていたし、本当に凄いテニスをしていた。最後までサービスがとてもよかった」とチリッチは試合後のオンコートインタビューで語った。 「僕にとっては素晴らしい挽回劇だった。(第3セット)3-5からブレークバックできたのは大きかったし、勝つことができてかなり興奮しているよ」 チリッチは次のラウンドで、リンキー・ヒジカタ(オーストラリア)を7-5 6-3で破って勝ち上がった第4シードのブランドン・ナカシマ(アメリカ)と対戦する。 もうひとつの準決勝は、ジャン・ジジェン(中国)とブ・ユンチャオケテ(中国)の地元勢対決となった。第6シードのジャンがロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)を6-3 6-3で下し、ワイルドカードで出場した22歳のブはミカエル・ククシュキン(カザフスタン)を6-4 6-2で退けた。
テニスマガジン編集部