【夏山天気】太平洋高気圧が勢力拡大 東海から九州で晴天
28日0時~29日0時までに降ると予想される雨の量です。27日に比べて北海道の広い範囲に雨が拡大し、東北は日本海側と西側斜面を中心に雨量が多く予想されています。低気圧の発生する場所や発達具合によって雨量は変動しますが、すでに多くの雨が降っている地域なので引き続き警戒が必要です。関東甲信から九州の雨は局地的です。高気圧の張り出しが大変強いので積乱雲の発生が抑えられる傾向です。
観天望気で強風に備える
この週末も、とくに日曜日は強風に注意が必要なエリアがあります。風は目に見えないため麓から稜線の風の強さを直接知ることはできませんが山の周囲に発生する雲の様子から強風を察知することができます。そのひとつがレンズ雲やつるし雲です。地形の起伏で乱れた風の流れに伴って発生する雲で、稜線では強風が吹いていることが多いです。きれいな楕円形になること、あまり移動せずに同じような場所にとどまること、表面が滑らかなことから他の雲と区別できます。富士山を覆うように発生する笠雲も強風のサインです。笠雲やレンズ雲が発生している山に入る際は、すぐにウィンドブレーカーが取り出せるように準備しておくといいでしょう。
日本気象協会 本社 宮田 雄一朗