北陸新幹線延伸、「反対する人はいない」小浜先行開業案を知事が示す…「個人的な見解」と強調
北陸新幹線敦賀―新大阪間延伸を巡り、福井県の杉本達治知事は9日の定例記者会見で、個人的な見解と断った上で、計画ルート上の小浜市までを先行開業する案を披露した。
政府・与党は2016年、小浜、京都両市を経由するルートに決めた。しかし、京都駅付近などの詳細なルートが定まらず、与党の整備委員会は25年度の着工を昨年末に断念。石川県内では「米原ルート」を推す声が出る中、「小浜・京都ルート」の確実な実現を求めた形だ。
杉本知事は会見で、先行開業案について「反対する人はいない。やってみる価値はある」とし、「環境アセスメントを行わないといけないこともない。希望的観測だが10年以内(で開業する)」と述べた。
個人的な見解としており、「今後、冷静にきちっと議論していく」とも強調した。