「おめでとう」より「ありがとう」と言われるチームへ 北陸大学卓球部、ひとり親家庭の親子卓球教室を学生主体で運営
5月26日、北陸大学卓球部は、ひとり親家庭情報交換事業の一環として、親子スポーツ体験の運営を行った。
9家族18名の親子が参加し卓球を楽しんだ
金沢市では、ひとり親家庭の方々を対象に「ひとり親家庭情報交換事業」が実施されている。その一環として親子での卓球体験が行われ、今回は事前に募集のあった9家族18名の親子が参加した。 1家族1台の卓球台が割り当てられ、北信越で12季連続優勝、2022年のインカレでベスト16に入った北陸大学卓球部の部員が講師として1台に2名ずつ付き、親子とコミュニケーションを図りながら、卓球を楽しさを伝えていった。 初めてラケットを握る参加者ばかりの中、北陸大学卓球部員がラケットの握り方から手取り足取り教えることで、最後には子供達も「卓球が楽しい」と笑顔を見せており、保護者も子供の楽しそうな姿を見て喜んでいたという。
卓球体験後には交流会も
卓球体験後には、部員と参加家族の交流も行われ、参加者から学生へは大学生活や卓球生活についての質問などが飛んだという。 卓球部副主将でもある柴田俊輝(北陸大学3年・木更津総合高出身)は「保護者の方から『田上校下の秋祭りにいましたよね?』と声をかけていただき、様々な活動を通じて知っていただいているのだと改めて実感しました。参加者から『楽しい』、『また卓球がしたい』などの感想をいただき、2時間と短い時間でしたが、とても充実した時間となりました。自分たちの親を大切にしていきたいとも考えさせられる交流にもなりました」と活動を振り返った。 また、今回の親子スポーツ体験は学生だけで運営がなされた。卓球面での活動のみならず、普段からボランティア活動などにも精を出し、自主性を育んでいる北陸大学卓球部らしい取り組みとなった。
学生主体でボランティアも従事
他にも北陸大学卓球部は、ゴールデンウイーク初日の4月27日に金沢城や兼六園周辺の観光地の清掃ボランティア活動を行った。挨拶などを通して地元住民や海外観光客とも触れあったという。 この清掃ボランティア活動は辻佳志(北陸大学1年・金沢学院大学附属高出身)が企画したものだ。「今後も卓球部ではこのような活動に継続的に取り組み、大学の名声を高め、応援されるチームを目指したい」と辻佳志は語る。 また、5月25日の早朝にはクリーン・ビーチいしかわが主催する「白山市徳光海岸清掃」活動にも従事した。この活動も辻悠太(北陸大学2年・瓊浦高出身)が呼びかけ、北陸大学卓球部の学生が参加したものだ。辻悠太は「大学生の参加が少なかったため、活動終了後に声をかけていただき、卓球部の活動指針などをお伝えすることができた」と手応えを語った。 “「おめでとう」より「ありがとう」と言われるチームへ”というスローガンを掲げ、北陸大学卓球部は今後も様々な取り組みを続けていく。
ラリーズ編集部