【Q1】AGAって薄毛のこと!? そもそもどういう意味?
オヤジの皆さま、最近、髪のボリュームが気になっていませんか? 忍び寄る薄毛の影に、日々不安を抱えている方も多いかと。そこで、薄毛にまつわる疑問を掲げ、「Dクリニック東京」を訪問。小山院長に答えていただきました。
A.「男性型脱毛症」=AGA。あくまで健康な男性に起きる自然現象です
なんだか髪型が決まらない。そういえばおでこが広くなってきた……? 鏡に映る自分の姿を見るたびに、ついモヤモヤしてしまう読者諸兄も多いかと。最近、気になり始めた生え際の後退や髪のボリュームの減少を、見て見ぬふりで放置するなんて、デキるオヤジとは言えません。 まずは、薄毛にまつわる疑問を解消して、自分なりの対処法を見出したいところ。そこで、薄毛治療の総合クリニック「Dクリニック東京」の小山太郎院長に教えていただきました。
Q.AGAって薄毛のこと!? そもそもどういう意味?
── 「AGA」って「薄毛」のことだと思いますが、そもそもどういう意味ですか? 先生 AGAは「Androgenetic Alopecia」の略称で、日本語では「男性型脱毛症」と呼ばれています。加齢に伴う男性の薄毛を指しますが、50代、60代の男性が30代の頃と比べて毛量が減るのは、年相応の老化が引き起こす生理現象で病気ではありません。 ストレスによる円形脱毛症や、コロナやインフルエンザなど急激に体力を消耗する病気にかかったあとの後遺症、無理なダイエットや産後に脱毛症が起きるケースなど、さまざまな脱毛症がありますが、AGAはあくまでも健康な男性に起きる自然現象です。
── 若いうちから薄毛の人も「AGA」に該当するのですか? 先生 そうですね。一般的にAGAは20代以降に発症するケースが多いのですが、早い場合は10代、遅い場合は60代で発症することも。その主な原因は、男性ホルモンによる発毛サイクルの乱れと考えられています。 頭皮に存在する酵素「5aリダクターゼ」が、筋肉や骨などを作るのに欠かせない体内にある男性ホルモン「テストステロン」を、より強力な男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」に変化させます。 この「ジヒドロテストステロン」が毛乳頭細胞 (髪の成長の司令塔に当たる細胞)にある男性ホルモンレセプター(受容体)と結合すると、毛乳頭細胞は髪の成長を抑制する指令を出してしまうのです。そうすると、本来は2~6年ある髪の成長期が短くなり、結果、生えてきてもすぐに抜けてしまう、細く短い毛が増えて、薄毛が進行するんです。 ── そのタイミングにも個人差があるんですね。男性と女性の薄毛の違いも教えてください。