「今季の立浪監督は違う」...昨季までの「巨人」と「中日」の1軍コーチが語る各球団の「内情」「展望」
昨季の巨人に足りなかったもの
3月29日から始まる今季のプロ野球。セ・リーグは球団史上初の連覇を狙う阪神、阿部慎之助が監督に昇格し、オープン戦では新戦力の活躍が目立った巨人の評判が高い。パ・リーグは4連覇が懸かるオリックス、FAで山川穂高を獲得したソフトバンクの2強ムードが漂う。 【一覧】プロ野球「最も愛された監督ランキング30」最下位は、まさかの… だが、現有戦力の通りには決まらないのがペナントレースだ。チームの実情を知らずして、精度の高い見立てはできない。 そこで昨季まで1軍コーチを務めていた阿波野秀幸氏(前巨人投手チーフコーチ)と西山秀二氏(前中日バッテリーコーチ)の対談を行なった。現場にいた2人だからこそ知る各チームの内情、それを踏まえた今季の順位予想を語り尽くす。 阿波野 昨季はお互い悔しい結果に終わってしまったね。巨人は4位。投手で言えば、ブルペン陣の故障者など、なかなか思い通りにいかなかった部分は大きかった。 開幕時点で期待していた高梨、鍵谷という、この左右のピッチャーの調子が上がらず、ブルペン陣は新しいものを作らないといけないという状況で実績、経験が少ないメンバーをやり繰りしていたけど、その中から突き出てくるようなピッチャーがいなかったというのが正直なところですね。 西山 やっぱり投手力というところで厳しいんかなとは見ていました。完全に封じ込められるようなところはなかったし、阪神と比べた場合、競っていけばひっくり返せるかなという感じはありましたね。 阿波野 前の年の22年シーズンは投手陣がかなり悪い状態で、ここからは登っていくだけという感じでしたが、たとえば中日とか、阪神とかの投手陣に比べると見劣りする部分は少なくなかった。 ただ、どちらかというと打線が特徴のチームで、なんとか抑えているときもあったけど、そこにうまく援護がからまない。そういう兼ね合いも随分あった。投手陣は2点に抑えていても、打てない時期もあるじゃないですか。そのへんがうまくいかなかった。8月は岡本がすごく良かったり、援護してもらった時期もあったけど、彼の調子が落ちたときにピッチャーで持ちこたえられなかったりね。 中日もそうですけど、ある程度、接戦でいったときに拾えるのか、落とすのかが大きい。中日は粘っていても得点できないから、そのまま終わってしまう。どちらも接戦を落としていた。それを取れていたら、違う結果になっていたと思う。
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