サンマ水揚げ、出足好調 9月末、6年ぶり1万トン超
近年不漁続きのサンマの漁獲が、今年はこれまでのところ好調だ。9月末までの水揚げ量は6年ぶりに1万トンを超え、食卓に上がりやすい価格に。専門家は、群れが例年より日本寄りの海域に分布していることが要因とみる一方、漁業関係者は「自然相手で明確な理由や先行きは見通せない」と話す。 10月2日、水揚げ全国トップの花咲港(北海道根室市)に戻った第88幸福丸の魚槽から、大量のサンマが数十台のトラックに次々と移し替えられ、市場へ運ばれた。「トラックが足りないんじゃないか」と冗談も飛び交った。 船を運航する水産会社の庄林和貴社長は「以前に戻ったとは言えないが、昨年と比べて倍は取れている」と話した。