外国人も絶賛「真田さんの英語力」本当に凄い点、「ネイティブ並み」とは違う説得力がある
こうしてみると真田さんの英語も、発音や話す速さなどではネイティブとは言えない点も多くあるのですが、シンプルな構造のセンテンスを使って言いたい点をしっかりと伝えています。そして何より、まったく臆さず自信を持って話せている点が、「真田さんは英語がうまい」と感じさせているのでしょう。 人前で話すためのスキルはメンタルな要素が大きいと思いますが、俳優業はこのスキルを究極まで鍛え上げるのに最適な職業の1つ。また、俳優として身につけている相手の感情を動かすための表現力も真田さんの英語に魅力を与えているのではないでしょうか。こうした能力さえあれば、英語でネイティブを目指す必要などないのです。
もっとも、真田さんは日本で育った日本人としてはかなり英語がお上手です。おそらく日本の外資系に務めている日本人社員の平均よりも流暢なのではないかと思います。 ■AIで英語を学ぶ必要はなくなる? ところで、最近は人工知能(AI)の進化もあって英語を学ぶ必要性がなくなると考える人もいるのではないでしょうか。 確かにAIの翻訳能力の進歩は素晴らしいものがあります。A4 2~3ページもある長い文章で、これまで翻訳者に特急でお願いしても1日かかった作業が30秒程度で終わってしまいますし、意味を間違えることもほぼなくなってきています。AIがあれば、メールや文書に関してはほぼ英語力は不要と言えるでしょう。
では、リアルタイムな会話はどうでしょう。一応私もAI半導体の会社の人間なのですが、その私が推測するところでは、まもなく会話についてもリアルタイムにAIが通訳をしてくれる時代がくると思われます。 そうなると、駅で道を聞いたり、レストランで注文をする時に困ることもなくなるので、海外旅行などで英語が通じず心細い思いをすることもなくなるでしょう。 ■AIにある「何か欠けている感じ」 ただ、それでも英語を学んで、話せるようになることの価値は大いにあると思います。英語と日本語という距離のあるもので考えると実感が湧かないのですが、日本語と日本語で考えるとわかりやすいかと思います。