永井愛「片づけたい女たち」を保坂萌が演出、出演は松永玲子・佐藤真弓・有森也実
保坂萌が演出を務める「片づけたい女たち」が、10月18日から24日まで東京・新宿シアタートップスで上演される。 【画像】保坂萌(他4件) 2004年にグループる・ばるによって初演された「片づけたい女たち」は、二兎社・永井愛の代表作の1つ。今回は、演劇プロデュースユニット・ムシラセを主宰し、舞台写真家としても活動する保坂が同作を立ち上げる。出演者にはナイロン100℃の松永玲子、佐藤真弓、有森也実が名を連ねた。 ツンコ、おチョビ、バツミの3人は高校のバスケ部からの友人。3人の付き合いは30年以上になるが、最近ツンコとは電話もメールもつながらない。新年の三が日もすぎた夜中、心配になったおチョビとバツミがツンコの家を訪ねると、そのマンションの一室はゴミだらけで……。 保坂は本作を読んだ感想を「このお話を初めて読んだ時、唸りながら転げ回りました。少し遠くから笑って見ていたはずなのに、いつの間にか私自身の片付かない部屋と未来に通じていたから」と述べ、「体の節々が痛くて仕方なくても、あの人にもう二度と会えなくなってしまっても、今ここで生きる私たちはまだ終わりじゃない。リアルな痛みとその先にあるはずの希望を、『ゴミ』とは言いきれない色々にまみれながら、チャーミングでしなやかな先輩方と作り上げます」と語った。 チケットの一般販売は8月3日10:00にスタートする。保坂と出演者たちからのコメント全文は以下の通り。 ■ 保坂萌コメント このお話を初めて読んだ時、唸りながら転げ回りました。少し遠くから笑って見ていたはずなのに、いつの間にか私自身の片付かない部屋と未来に通じていたから。 「片づけたい女たち」は、取り巻く環境も抱える悩みも三者三様に違う五十代女性のお話ですが、どんな年齢の、どんな場所に身を置く方にも届く、色褪せない傑作戯曲です。 体の節々が痛くて仕方なくても、あの人にもう二度と会えなくなってしまっても、今ここで生きる私たちはまだ終わりじゃない。 リアルな痛みとその先にあるはずの希望を、「ゴミ」とは言いきれない色々にまみれながら、チャーミングでしなやかな先輩方と作り上げます。 是非、劇場でお待ちしております。 ■ 松永玲子コメント ご褒美公演だ! わ~い! 大好きな【グループる・ばる】松金よね子さん・岡本麗さん・田岡美也子さん。この御三方を何度パクらせて、否、参考にさせて頂いたことか。「片づけたい女たち」は未見だったので、戯曲買って読みました。面白さに悶えると同時に、私の生活を覗き見されてたのかとゾッとしました。そして、コレを自分がやるのかとゾッとしました。オリジナルを観てなくて良かった。わ~いなんて浮かれてる場合ではない、しっちゃかめっちゃか大奮闘公演の予感。 ■ 佐藤真弓コメント 数多の先輩方により幾度となく上演されてきた作品に出演できる喜び! そんな歳になったんだなあという感慨とともにかみしめています。 年齢含めて、ありそうで意外と少ないドンピシャ等身大のお役、身につまされることも多そうです。そんなざわつく心の揺らぎも楽しみながら、同世代の松永さん、有森さんと共に! そして何世代も若い演出の保坂さんから見える我々世代はどんななの?? 期待と楽しみで心躍ります。 ■ 有森也実コメント 初見はフラットに戯曲と向き合いたい、緊張を抑えページをめくりました。 1ページ目から、そんな儀式めいた形式はぶっ飛んでしまいました。友人達が我が物顔で出てくる出てくる……母や叔母まで出まくって……誰々っぽいと、有森の隙間を作ることすらもはや無駄。でも、愛すべき応援団のように思えて、涙しながら笑いました。56歳、このタイミングでご縁をいただき有り難いです。 ■ 片づけたい女たち 2024年10月18日(金)~2024年10月24日(木) 東京都 新宿シアタートップス □ スタッフ 作:永井愛 演出:保坂萌 □ 出演 松永玲子 / 佐藤真弓 / 有森也実