雌雄決するBリーグファイナル、広島と琉球の4つの共通点【バスケ】
琉球の連覇か?広島の初優勝か?
昨日の琉球ゴールデンキングスと千葉ジェッツの第3戦が終わり、いよいよ「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-24」の対戦カードが決まった。 【写真7点】琉球広島フォトギャラリーをチェック 千葉Jを第3戦で下したディフェンディングチャンピオンの琉球と、三遠ネオフェニックスと名古屋ダイヤモンドドルフィンズをともにアウェイで下した広島ドラゴンフライズだ。 琉球はシーズン最終節で名古屋Dが連勝したことで、Bリーグ初年度以来初めて西地区の王座を明け渡した。しかし、敵地でのアルバルク東京とのシリーズでは第1戦からダブルオーバータイムの激闘を制し、2勝1敗でセミファイナルへ。同ラウンドでは第1戦で千葉Jに大敗するも、見事にバウンスバックしそこから2連勝を挙げて横浜アリーナへの切符を手にした。 一方の広島は、エースガードの寺嶋良を故障で欠きながらもレギュラーシーズン終盤の猛チャージでワイルドカード1位でCSに乗り込んだ。クォーターファイナルではリーグ3位の勝率をマークしていた中地区王者の三遠をストレートで下すと、同じ西地区で首位となった名古屋Dと第3戦に及ぶ死闘を戦い抜き、クラブ史上初、そしてB2を経験したクラブとしても初のファイナル進出を果たしている。 そんな両クラブにはいくつもの共通点があるので、ここで紹介したい。
1.レギュラーシーズン最終節のリマッチ
まず話すべきは、今季のレギュラーシーズンで最後に戦った相手だったという点。琉球にとっては、連勝すれば地区優勝が決まるシリーズで、広島にとってはレジェンド朝山正悟の広島サンプラザホールでの最後の試合。お互いに負けられない2試合は、初戦を広島、2戦目を琉球が制し、痛み分けで終わっていた。 際立ったのが対照的な2つの試合展開だ。広島が勝利した1戦目は69-59のロースコアゲーム。特に広島が琉球の強力なフロントコート陣を抑え込み、アレン・ダーラムが10得点、ジャック・クーリーが5得点、アレックス・カークとヴィック・ローは4得点に封じ込められている。結果として、琉球の2P成功率を40.7%(RS全体では52.1%)まで下げ、自分たちは中村拓人の3本を筆頭に40%(10/25)の高確率で3Pを射抜き、勝利した。 対する2戦目は89-80のハイスコアで琉球が勝利。前日の反省を踏まえてダーラムとクーリーがインサイドでアドバンテージを取り、2人合わせて37得点、15リバウンド。さらに、インサイドにディフェンスが寄ったことでオープンショットが増え、3Pも13/29(44.8%)と効果的に決まった。 もう一つ琉球にとって追い風となったのが、前日無得点に終わっていた小野寺祥太がFG5本とフリースロー4本をノーミスで決め切り、15得点の大活躍を見せたことだ。大黒柱2人が優位に立ったことでチームのリズムもつかめた結果と言える。