高級ホテルのような大豪邸、実は格安の“なんちゃってラグジュアリー” コストダウン術も続々【住人十色】
俳優の駿河太郎、三船美佳がMCを務める、MBSテレビ『住人十色 ~家の数だけある、家族のカタチ~』(後4:30 ※関西ローカル)の23日放送回では、低予算でホテルライクな暮らしを実現した“なんちゃってラグジュアリー”な大豪邸と、そのテクニックを紹介する。 【番組カット】格安になる工夫を凝らしたラグジュアリーな家具が並ぶリビング 舞台は大阪府豊中市。住人(アルジ)は、2人の娘を持つ4人家族。3年前に建てた家はこれぞ豪邸と呼びたくなるような立派な佇まいで、高さ3メートルもある門扉を開けると中庭があり、長いアプローチの先に玄関が現れる。家の中はまるで高級ホテルのようで、オブジェが置かれた玄関ホールは家族4人が横並びで靴が履ける広さ。さらに、大きくゆとりを持たせた階段を上がった2階のリビングには、ラグジュアリーな家具がずらりと並ぶ。 実は、おしゃれなデザインのソファーはフリマアプリで買ったもので、値段はたった5000円。その隣にあるイタリアの高級ブランド・カッシーナの椅子も、新品なら約90万円のところ、ネットオークションで8万円で購入した。家のテーマは「なんちゃってラグジュアリー」。家具だけでなく、豪邸は大幅なコストカットに成功した、なんちゃってラグジュアリーハウスだった。 結婚後、築40年、2DKの社宅で暮らしていたアルジ夫妻。子宝にも恵まれるも、仕事は多忙で、共働きながら子育ては妻のほぼワンオペ状態だった。そんな時、気分転換に訪れていたのが、非日常感が味わえる兵庫・神戸の高級ホテル。「いつか、このホテルのようなラグジュアリーな空間で暮らしたい」と夢見ていたところ、幸運にも妻の実家の土地を譲ってもらえることになる。そこで夫は理想を詰め込んだ新居を計画するが、見積もり金額は7000万円。一方、妻の現実的な費用は4000万円。その差額を埋め、格安でホテルライクな空間を実現するため、さまざまなテクニックを駆使した。 開放的で高級感あふれる空間にするため、柱がほぼ必要ない構造に仕上げた結果、余分な間仕切り壁を作らずに済み、約100万円のコストダウン。壁の大理石タイルも通常は1枚10万円以上もするところ、80%オフの在庫処分品をネットで探し当て、全体で600万円ものコストダウンに成功させた。 そうしてできた、ラグジュアリーだけどお金はかかっていない暮らし。実は今年、この家がインテリアコーディネートの品評会で全国一位となる経済産業大臣賞を受賞。格安のなんちゃってラグジュアリーが本物のインテリアコーディネートとして評価された。アルジが、賞金50万円で買ったのは、建築家のフランク・ロイド・ライトが設計した新品の照明。 理想のホテルライクな暮らしを実現するために始めた、なんちゃってラグジュアリーを追求することで、本物のラグジュアリーを手にすることになった。アルジの夢の暮らしはまだ始まったばかり。