Z世代に絶大な人気 バズらせショートドラマ集団「ごっこ倶楽部」とは【WBS NEXT】
Z世代から絶大な人気を誇る、ショートドラマクリエーター「ごっこ倶楽部」(GOKKO運営)。どうバズらせているのか、コストがかかるドラマ制作でいかに収益化するか。GOKKOの田中聡代表に聞きます。 都内の神社で行われていたのはドラマの撮影です。撮影しているのは「ごっこ倶楽部」。20代から30代が中心のクリエーター集団です。スマホ向けの縦型ショートドラマをメインに制作しています。 ショートドラマとは1~3分ほどの短い尺の実写ドラマです。学園物や恋愛ものなど、様々なジャンルの作品が動画アプリに投稿されています。今、こうした縦型ショートドラマがZ世代に絶大な人気となっています。 ショートドラマで視聴回数を一気に伸ばしている、ごっこ倶楽部。視聴者層は10~20代が中心で、累計再生回数は26億5000万回を超えます。 特徴は短いシーンと早い展開です。撮影をのぞくと、1シーンの撮影はわずか5秒でした。ごっこ倶楽部の俳優によれば「2分ぐらいのドラマを3時間ぐらいで撮っている」といいます。 さらに「音楽に合わせた方が物語やカットの進め方が気持ちいい」(「GOKKO」の多田智さん)と、BGMもポイントです。音楽に合わせて再編集することで、興味を惹きつけます。
田中瞳キャスター「このショートドラマ、私も最近目にする機会が増えたと感じていますが、作ろうと思ったきっかけは何だったんでしょうか」 田中聡代表「われわれ『ごっこ倶楽部』ができたのは2021年です。当時中国で縦型ショートドラマが流行っていて、見た瞬間にこれは間違いなく来ると思ったのがきっかけです」 田中キャスター「中国発とは知りませんでした。動画の再生回数はどれくらい伸びているものなのでしょうか」 田中代表「累積で約27億回再生です。月間では大体2億回再生ぐらい。1動画当たりの平均再生数が今250万回を超えていて、すごく順調に伸びています」 田中キャスター「いわゆるバズるというのは、どれぐらいが基準になってるのですか」 田中代表「一般的には10万回再生されるとバズったと言われています。われわれがバズったと定義しているのは100万回からです」 田中キャスター「若い世代を取り込むドラマを作る秘訣について、まず1つ目のポイントが『スピード感』ということですが、これはどういうことでしょうか」 田中代表「今のZ世代は時間を無駄にしたくない。タイムパフォーマンス、“タイパ”と最近は言われますけれど、いかに離脱ポイントを作らないようにするかが重要だと思います」 田中キャスター「そして2つ目のポイントに『リズム感』を挙げていますが、これはどういうことでしょうか」 田中代表「我々はTikTokを中心に出していますが、TikTokはそもそも音楽を聞く媒体でもあります。実は我々は映像よりも音楽を重要視していて、7~8割は音楽の要素が大きいと考えています」 田中キャスター「中国での流行をきっかけに始められた事業ですが、これまで順調に歩みを進めてこられたのでしょうか」 田中代表「2021年からの最初の1年間はバズっても全く収益が上がるようなモデルではなかったので、順調だったかと言われるとそんなことはないです。一定の再生数が上がるようになり、企業からの案件をもらえるようになったので、2022年2月に法人化しました」