JFEエンジ、脱炭素関連施設のEPCで千代田化工と協業検討
JFEエンジニアリング(社長・福田一美氏)と千代田化工建設は24日、脱炭素分野を中心としたプラントの基本設計やEPC(設計・調達・建設)で協業の検討を開始すると発表した。両社が持つ技術や人材を共有し、共同でEPCの受注を狙う。脱炭素燃料のアンモニアの製造プラントや二酸化炭素(CO2)を回収・貯留するCCS施設への設備投資が活発化する中、連携により受注体制の強化を目指す。 両社は今月17日付で基本合意契約を交わした。今後はアンモニアや液化天然ガス(LNG)の受け入れ基地、CCS施設などで案件ごとに協力を模索。EPCのほか、FS(市場調査)やFEED(基本設計)でも連携を目指す。 アンモニアやCO2を扱う脱炭素プラントの主要工程は、液化・貯蔵・出荷など複数の工程に分かれている。JFEエンジは貯蔵・出荷設備に、千代田化工は液化設備にそれぞれ強みがある。脱炭素に対応するため、総合エンジニアリング会社同士で強みを持ち寄り競争力を高める考えだ。