冷凍弁当宅配サービスとスイーツメディアがコラボ?〝ガーナを救う”究極の“ねっとり”ガトーショコラ
スイーツメディアufu.編集長の坂井です。バレンタインももうすぐ、ということで今回は2024年に新しく販売される、とあるガトーショコラを紹介させていただきます。 至福のガトーショコラ「ARIGATEAU CHOCOLA」というこのガトーショコラ。私が初めて商品プロデュースに全面携わらせていただいたものです。人気の料理店や管理栄養士の監修と独自の三ツ星基準によって栄養バランスのとれた低糖質おかずをお手軽に楽しめる宅配冷凍サービス「三ツ星ファーム」と一緒に開発しました。 なぜガトーショコラを開発に至ったのか、それは美味しさへの追及はもちろんのこと、カカオの美味しさのもとを辿ると行き着く、カカオを取り巻く問題も一つのテーマです。
昨今、ようやく浮き彫りになったカカオ農家の児童労働問題
チョコレートの原料カカオは、高温多湿な地域のガーナをはじめとする西アフリカのカカオ生産地域が多くを占めます。そこでは家族単位の小規模な農家がほとんどあり、重労働を強いられ生産されたカカオは雀の涙程度の収入にしかなりません。小規模な農家は労働者を雇うことができないため、子どもも重要な労働力となり、児童の労働問題が、大きく言えばチョコレートを取り巻く問題がSDGsの観点で叫ばれたのは、割と最近のことです。 今まで私たちが当たり前のように食べていたチョコレートには、大きな問題が現在も山積みとなっています。その問題がすべて解消されたか?というと道のりは長い。 特にカカオの産地として「ガーナ」は長年日本のお菓子市場を支えてきました。そんなガーナへ、足を踏み入れて革命を起こそうとした一人の女性企業家がいます。今回のガトーショコラで使用したのは、実は彼女が携わるカカオ。
使用したのは、ガーナで消費者と生産者を結ぶ若き女性起業家の「MAAHA chocolate(マーハチョコレート)」
アフリカのガーナでカカオ革命を起こしている25歳のチョコレート工場長である田口愛さん。 子供のころからチョコレートが大好きだったという田口さん。ガーナにおいて児童労働が問題になっていることも知り、そこで、自分の目で現場を見たいと思い当時19歳の大学生だった田口さんは、ガーナに初渡航。衝撃だったのは、カカオ豆をつくっている現地の人々がチョコレートを知らないことだったそう。 政府が一括して農家からカカオ豆を買い上げ、ヨーロッパをはじめ、海外に輸出しているため、生産者さんたちにはどんなことに使われているのか、またその売り上げもほとんど還元されない現状に危機感を感じ、起業をし「MAAHA chocolate(マーハチョコレート)」というブランドを立ち上げてバレンタインではたくさんの商品をお届けし、その売り上げをダイレクトに生産者さんに還元できるような取り組みをしています。 こうしてガーナの工場長となった田口さん。そこで生産されるマーハのオリジナルブレンドのチョコレートを今回使用させていただきました。