比江島慎、パリ五輪後初戦白星に「主将として勝ちきったのが一番うれしかった」 アジア杯予選/バスケ
バスケットボール男子・アジア杯予選(21日、日環アリーナ栃木ほか)世界ランキング21位の日本は同108位のモンゴルに93-75で快勝した。代表初主将の比江島慎(34)=宇都宮=ら五輪代表が流れを奪う活躍を見せると、終盤には緊急招集された西田優大(25)=三河=が連続で3点シュートを決めるなどし、チーム最多21得点、12リバウンドの大活躍で引っ張った。パリ五輪後の初戦で、続投が決まったトム・ホーバス監督(57)が指揮して白星。これで日本は予選で3連勝、モンゴルは3連敗となった。 B1宇都宮に所属し、この会場で何度も戦った比江島にとって、思い入れが格別な試合だった。 「慣れ親しんだアリーナで、国を背負ってプレーできて幸せでした」 先発し、開始早々に3点シュートを決めるなど流れを呼び込んだ。若手主体で停滞したときも、代わってコートに入ると、5295人の声援に背中を押され、突出した働き。今回、代表で初めて主将を任され「プレーで引っ張っるタイプなので」と満足げだ。 パリ五輪代表の最年長34歳。「僕が続けるより若い選手に経験させた方がいい」と今月の2戦で日本代表活動が最後になる可能性を示唆。「いろんな意味合い、感情があった中、主将として勝ちきったのが一番うれしかった」と納得の笑顔を見せた。 八村塁(レーカーズ)が代表の在り方に疑問を呈すなどコート外が騒がしい中、ホーバス監督は「とりあえず勝てて良かった」とホッとした様子だった。(只木信昭)