40歳の派遣社員、夏のボーナスは「15万円」でした。ローンの「ボーナス払い」でほとんど手元に残らないのですが、貯めるコツはありますか?
住宅ローンを始めとするローンの返済を、月払いとボーナス払いの併用にしているケースがあります。ボーナス払いは、返済負担を軽減できる一方で、支給されたボーナスの金額が少ないと返済でボーナスがほとんどなくなってしまう事態にもなりかねません。 返済計画を立てる際は、ボーナスの金額が変動する可能性も考慮が必要です。今回は、ボーナス払いのメリットやデメリット、ボーナス払いが苦しいときの対策などについてご紹介します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
ボーナス払いのメリットとデメリットとは?
ボーナス払いの大きなメリットは、1ヶ月の返済額を減額できることです。毎月決まった出費が複数ある場合は、ボーナス払いを併用することで、返済額の負担が軽くなります。ローンを複数組んでいる方に向いているでしょう。 ただし、もし契約時よりもボーナスの金額が減ってしまうと、ボーナス払いで支払う予定だった金額分の負担が増えます。金額によっては、その月の生活費に大きな影響を与える可能性があるため、注意しましょう。 ローンを組む際は、会社の制度が途中で変わってボーナスがなくなる可能性も考慮しておきましょう。
ローンの支払いでボーナスがなくなるときの対策は?
ボーナス払いが負担に感じるときは、支出を見直したりボーナス払いをやめたりといった対策が必要です。 ローンの返済でボーナスがなくなってしまうときの対策をご紹介します。 ■ボーナス払いの返済用資金を貯めておく まずは、毎月の支出を見直して、毎月のローン返済とは別に返済用資金を貯めておきましょう。資金をボーナス払いのときにあてれば、返済予定にしていたボーナス分を手元に残せます。 返済用資金を貯めるためには、無駄な出費をできるだけ減らしましょう。特に、水道光熱費や毎月のサブスクリプション契約の費用といった固定費は、節約しやすい項目のひとつです。少しずつでも貯めていけば、返済が楽になるでしょう。 ■ボーナス払いをやめる ローンの支払いに対して、ボーナスがあまり多くないときは、ボーナスを使わずに返済することを検討しましょう。ボーナスとは別に普段の給料から少しずつ返済していけば、ボーナスの金額に左右されずローン返済ができます。 金融機関によっては、契約期間の途中でボーナス払いの併用から月払いのみに変更も可能です。一度利用している金融機関に相談してみましょう。ただし、ボーナス払いをやめると月々の返済額は増加します。ローン以外の支出をおさえるなど、生活費のやりくりが必要です。 ■繰り上げ返済する ボーナス払いをやめたうえで、ボーナスの金額に余裕があるときは、繰り上げ返済も検討しましょう。繰り上げ返済では、まとまった金額を返済できます。 一般社団法人全国銀行協会によると、繰り上げ返済には返済期間を短くする「期間短縮型」と、毎月の返済負担を軽減できる「返済額軽減型」の2種類があります。返済額軽減型で繰り上げ返済をすれば、毎月の負担額が減り生活費のやりくりに余裕が持てるようになるでしょう。 なお、繰り上げ返済をするためには一度にまとまった額を返済するため、毎月少しずつ資金を貯める必要があります。