S&P500は年内6000接近か、大統領選より業績重視-MLIV調査
「さえない四半期後のマグニフィセント・セブンの追い上げは、今まさに注目すべき魅力的なトレードだ」とアイキャピタルのチーフ投資ストラテジスト、アナスタシア・アモローゾ氏は述べた。
S&P500種は今年を5977で終えると調査回答者の予想中央値は示している。18日の終値は約5865。同指数は年初から23%しており、先週の2回を含め、終値ベースで過去最高値を47回更新した。
ゴールドマン・サックス・グループのトレーディングデスクが集計した1928年までさかのぼるデータによると、10月中旬から12月31日までのS&P500種のリターンは過去の中央値でおよそ5%。選挙の年にはさらに大きく上昇し、約7%となっている。
企業業績をより重要視
今回の調査は、ハリス副大統領とトランプ前大統領による接戦となっている米大統領選の投票日が近づく中で行われた。
最近では、共和党候補のトランプ氏が勝利すれば恩恵を受けそうな資産に投資する「トランプトレード」の復活が話題になっている。暗号資産(仮想通貨)ビットコインやトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ株などだ。しかし回答者の45%は、株式ポートフォリオにとって最も重要なのは企業業績の強さだと答え、選挙結果を挙げた回答者は39%、米金融緩和の度合いを挙げた回答者は16%だった。
「選挙では自分の支持する候補者が当選するかどうかで感情が大きく揺さぶられるが、それをポートフォリオに持ち込むべきではない」と、資産運用アドバイザリー会社ハルバート・ハーグローブのブライアン・スピネリ共同最高投資責任者(CIO)は述べた。
テクノロジー株のウオッチャーが注目しているイベントの一つは11月に発表されるエヌビディアの決算だ。前回決算の発表後、エヌビディア株は数日間下落した。11月の決算発表後のエヌビディア株の動きをどう予想するかとの質問に対し、「上昇する」との回答は45%と最も多かった。エヌビディアは人工知能(AI)ブームのシンボルのような銘柄であり、同社の株価は今年に入ってほぼ3倍に上昇している。