出荷が始まったラ・フランス。選果作業も本格化している＝天童市のＪＡてんどうラ・フランスセンター　

　本県が生産量日本一を誇る西洋ナシ「ラ・フランス」のＪＡてんどうの出荷式が19日、天童市の同ＪＡラ・フランスセンターで行われた。降霜や強風などの影響がなく、県内最大の生産規模を誇る同市では、昨年より700トンほど多い約1800トンの出荷が見込まれるという。 　今季は生育が早かったが、懸念された降霜の被害はなく、着果量は平年並みか、やや多い状況となった。平年よりやや大玉傾向。降水量が多かったことから、果実は比較的柔らかい傾向にあるが、糖度は高いという。収穫期は今月6～15日だった。 　出発式には関係者約60人が出席し、同ＪＡの大石貞義組合長は「暖冬少雪の影響もあったが、順調に成長し、甘みも香りも十分堪能できるラ・フランスに仕上がった。大玉を全国に届けたい」とあいさつ。関係者がテープカットし、5キロ入り1200ケースを積んだトラックが関西方面に出発した。県産ラ・フランスの今季の販売開始基準日は予冷品が21日、早熟処理を施すエチレン処理品が17日となっている。