阪神・藤川球児監督「批判も平気。決断に間違いはない」 自信を胸に、虎将の新たな一歩
阪神の藤川球児新監督はチームカラーの黄色のネクタイを締め、15日の就任会見に臨んだ。「自分にとって(阪神は)父とか母とかという表現をいつもしている。それだけ感謝がある」と話し、就任を決断した理由について「運命なのかな」と実感を込めた。 【別カット】就任会見でポーズをとる阪神の藤川球児監督 現役を引退してから約4年。コーチ未経験を不安視する声もあるが「全く僕には関係ない。自分が何をするかしか考えていない」と一蹴した。阪神の監督は、ときにファンの厳しい視線にさらされる。「全然平気。(批判を)書かれているとき、僕は次へ向かっている」。堂々と語る姿は強い使命感に満ちていた。 自信に満ちた言葉の裏付けとなっているのが現役時代の経験だ。阪神、米大リーグ、地元の独立リーグ、そして阪神復帰という道のりを歩んだ。伸び悩んだ時期もあれば、右肘の内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)も経験した。苦しいときでも自分を信じて歩んできたからこそ「自分の決断に間違いはない」と力を込めた。 指揮官としての理想像は自身を育ててくれた岡田前監督だ。「普通にやったらいい、これに尽きるかな」。来季90周年を迎えるチームの顔として、自分らしく新たな一歩を踏み出す。(嶋田知加子)