ふるさと納税で鬼から“福”が届く!?福知山市が提案する「文化体感型返礼品」とは?
日本各地のおいしいものや珍しいものが手に入るだけでなく、地方の魅力を知るきっかけにもなるふるさと納税。そんなふるさと納税の世界に、またひとつユニークな返礼品が登場した!今回紹介するのは、京都府福知山市がこの秋から受付を開始した「鬼から届く福知山の福袋」。 【画像】返礼品の中身を見る 「え?鬼から?」と思ってしまうが、実は福知山市は"鬼のまち"として知られている。最強の鬼・酒吞童子など3つの鬼伝説で有名な“鬼の聖地”大江山があるほか、市内には世界一巨大な鬼瓦がある日本の鬼の交流博物館もあり、まさに鬼づくしのまち。普通なら怖がられる鬼が、ここでは縁起物として大切にされ、まちおこしの主役として活躍している。 ■福袋の中身をちょっとだけ覗き見! そんな福知山市が提案する「文化体感型ふるさと納税」の一環として誕生したのが「鬼から届く福知山の福袋」。単なる特産品の詰め合わせではなく、福知山の文化や風土を楽しく体験できる工夫もされている。気になる中身をちょっとだけみてみよう。 まず目を引くのは、返礼品のパッケージ。福知山市在住のイラストレーター・滝町昌寛さんが手掛けたユーモア溢れるデザインで、鬼が全国の人々に"福"を届けようと颯爽と駆け出す姿が描かれている。中には、「赤鬼ほうじ茶」をはじめ、「鬼饅頭」や「和栗のケーキ」、「京丹波あじわい鶏 サラダチキン」と福知山の味覚がたくさん。さらに、絵本「節分で追い出された鬼はどこへ行く?」読み聞かせ動画の視聴カードや「日本の鬼の交流博物館」の無料招待券も同封され、福知山市ならではの鬼文化を体感できる。 また、福袋開発の舞台裏を追ったオリジナルショートムービーも制作中なんだとか。「福知山市ふるさと納税応援隊長」に就任した鬼くんが、どうやってこの福袋を作り上げたのか、その奮闘ぶりを見ることができるそう。近々、福知山市の各公式SNSで公開される予定なので、お楽しみに。 ■知れば知るほど面白い!福知山の鬼文化 さて、ここで少し福知山市の鬼文化について紹介しよう。福知山市の大江山には、平安時代中期の武将・源頼光が酒吞童子率いる鬼の一味を退治したという伝説が残っている。この伝説にちなんで、毎年秋には「大江山酒呑童子祭り」が開催されている。 また、福知山市では昭和以降、この鬼伝説を活かしたまちおこしが盛んに行われてきた。大江駅前には72体もの鬼瓦がお出迎え。大江山までの道中には13体の鬼像が佇んでいるなど、まちのあちこちに鬼の姿を見ることができる。 さらに面白いのが、福知山市の節分祭。大江山のふもとにある「元伊勢内宮皇大神社」では、豆まきで追い払った三鬼(病鬼・陰鬼・貧鬼)を、お祓いによって元気や陽気、富貴のお多福に変身させる。 そして、福知山市三和地域の「大原神社」の節分祭のかけ声は、なんと「鬼は内、福は外」。これは、悪いものを神社で清めたうえで(鬼は内)、村に福をお返しする(福は外)という意味なんだとか。鬼がお多福に変わる演出は、今でも地元の人々に愛される恒例行事となっている。 このように、福知山市は鬼を単なる悪者としてではなく、親しみを込めて接する独特の文化を大切にしてきた。この魅力的な鬼文化を、ふるさと納税を通じて全国の皆さんに知ってもらいたい――。「鬼から届く福知山の福袋」には、まさにそんな思いが込められている。 返礼品は3万3000円の寄附で受け取ることができる。ふるさとチョイス、楽天ふるさと納税、ふるなび、ANAのふるさと納税、マイナビふるさと納税、まいふる、ふるさと納税百選など、主要なふるさと納税サイトで申し込み可能。鬼が届ける"福"で、あなたの生活にも新しい発見や楽しみが増えるかも…。ユニークで楽しい福知山市の魅力を、ぜひこの機会に体験してみてはいかが?