【写真：Getty Images】

　イングランドを代表する名門であるアーセナルには、これまで数多くの選手が在籍してきた。ティエリ・アンリらクラブ史に残る活躍を披露した選手がいた一方で、期待に応えられなかった選手も数多くいる。今回は、21世紀以降のアーセナルにおいて期待外れな結果に終わった選手をピックアップして紹介する（在籍期間、移籍金、通算成績は『transfermarkt』を参照）。

【写真：Getty Images】

FW：パク・チュヨン（元韓国代表） 生年月日：1985年7月10日 在籍期間：2011年夏～2014年夏 移籍金：650万ユーロ（10.4億円） クラブ通算成績：7試合1得点0アシスト 　韓国とASモナコで神童と騒がれたパク・チュヨンは、アーセナルでほぼ何もすることができなかった。公式戦では7試合で1ゴールを決めているが、プレミアリーグの出場は一度しかなく、それも7分間のみの出場だ。 　活躍できなかったのはパク・チュヨンの実力不足に他ならないが、そもそも獲得したこと自体が間違いだった。彼がアーセナルに加入した2011年夏は全体的に移籍市場の動きが遅く、第3節マンチェスター・ユナイテッド戦で2-8の大敗を喫したことをキッカケに、クラブは焦りから移籍市場最終盤にパニックバイとも受け取れる動きを見せていた。 　結果的に移籍市場最終日だけで5選手を獲得し、その一人がパク・チュヨンだった。背番号も9が与えられるなど期待されていたが、エースのロビン・ファン・ペルシらを差し置いて出番を得るのは難しく、プレミアデビューは年明けまでずれ込んだ。 　2年目の2012/13シーズンからは期限付き移籍という形で武者修行の日々が始まったが、セルタ・デ・ビーゴとワトフォードの両クラブで結果を残すことができず。アーセナルで何も成しえないまま、2014年夏に契約満了を迎えた。