代表戦明けも先発のパルマGK鈴木彩艶「美しいセーブとロングフィード。3失点でも恥はかかない」現地の評価は? | セリエA
【欧州・海外サッカー ニュース】パルマに所属する日本代表GK鈴木彩艶は、24日のセリエA第13節のパルマ対アタランタ戦(1-3)に出場したが、現地の評価は分かれた。 【動画】鈴木彩艶がフル出場 | パルマ×アタランタ|ハイライト
セリエA第12節では、残留争いのライバルである昇格組のヴェネツィアに2-1と勝利し、ミラン戦以来77日ぶりの白星で今シーズン2勝目を挙げた13位パルマ。日本時間24日に行われた第13節のアタランタ戦では、昨シーズンのヨーロッパリーグ覇者に前半だけで2点を許すと、後半に入ってマッテオ・カンチェリエリが1点を返したが、75分にダメ押しの3点目を奪われて1-3と敗れた。 指揮官のファビオ・ペッキアが『DAZN(ダゾーン)』のインタビューで試合を振り返った。パルマ指揮官は、実力で上回るジャン・ピエロ・ガスペリーニのチームに対し、奮闘した自陣選手たちの努力を認めた。 「われわれも自らのプレーをし、相手に前半をプレゼントしたとは言わない。単純にアタランタの方が強かった。その実力を全て証明していた。アタランタが押していた時間帯において、われわれは苦しめられたが、前半の終盤には、立ち直って2度のチャンスを作り出した」 「それから後半のチームは素晴らしく、私は気に入った。選手たちは、ボール支配に関してもより落ち着いていて、このチームの取り組みやピッチでの姿勢を映し出すパフォーマンスを見せた。アタランタには、何もプレゼントしていない。アタランタが自身の価値を示しただけだ」
9戦連続先発の彩艶の評価は?
GK鈴木彩艶は試合前、代表戦による長距離移動による疲労が懸念されていたが、9月末のレッチェ戦から9戦連続で先発。試合結果には影響しなかったが、好セーブやロングフィードで活躍を見せた。鈴木のパフォーマンスは、現地でどのように評価されたのだろうか? 『Eurosport』イタリア版は、及第点の『6』と採点。「いつも通りで飛び出しは最高に正確とはいえなかったが、3失点に関して彼の責任はない」と評価した。大手メディアの『Sky Sport』は「5.5」と合格点に満たない採点をした一方、『Mediaset』は、チーム内最高評価となったカンチェリエリに並ぶ『6.5』と高く評価し、見解が分かれた。 パルマの地元紙『Gazzetta di Parma』は、鈴木のパフォーマンスを「6」と採点。「3失点したが、恥はかかなかった。昨夜の矛盾はここにある。美しいセーブを2回とロングフィードを何度か見せたが、これ以上、彼にできることはなかった。最終的に彼の貢献は実らなかった」と振り返り、日本代表GKのプレーを評価しつつ、結果につながらなかったことを惜しんだ。 イタリアの主要紙『Gazzetta dello Sport』もまた、合格点の「6」とし、「失点に関して罪はない。アタランタのサイド攻撃の際、2度、チームを救った」と寸評につづって、一定の評価を与えた。 試合情報 パルマ vs ラツィオ 試合時間:2024年12月1日(日)日本時間23:00 会場:スタディオ・エンニオ・タルディーニ
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