4位浮上の王者スピアーズが、勢いに乗るダイナボアーズを迎え撃つ
リーグワン2023-24ディビジョン1は第8節に入る。7節を終えて全勝は1位埼玉ワイルドナイツ(埼玉WK、勝ち点33)と2位ブレイブルーパス東京(BL東京、勝ち点32)のみ。これを5勝2敗で3位の東京サンゴリアス(東京SG、勝ち点24)が追う展開だ。そして、前節、花園近鉄ライナーズを破って勝ち点20とし、4位に浮上したのが、ディフェンディング・チャンピオンのクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(S東京ベイ)。スーパーラグビーチームとのクロスボーダーラグビーを経て調子を上げてきた。
SOバーナード・フォーリーが怪我で不在だが、岸岡智樹が正確なキック、パスで冷静にゲームをコントロール。新加入のHOデイン・コールズ、FBリアム・ウィリアムズも世界レベルのプレーで攻守の中心になっている。しかし、5位トヨタヴェルブリッツ、6位コベルコ神戸スティーラーズが勝ち点19で続いており、今後の展開は予断を許さない。S東京ベイがこのまま上位との差を詰めるために重要な戦いが、3月3日(日)、秩父宮ラグビー場で行われるホストゲームだ。
ビジターチームは三菱重工相模原ダイナボアーズ(相模原DB)。現在9位だが、3勝4敗の勝ち点14でトップ4をうかがう点差につけている。第6節では東京SGに34-36で惜敗したが、立ち上がりに4連続トライを奪い、攻撃力の高さを見せつけた。第7節は静岡ブルーレヴズとの点取り合戦を、53-45で制した。SOジェームス・グレイソンを軸に右に左に大きくボールを動かす攻撃は観客を楽しませる。S東京ベイに対しても思い切って攻め続けるだろう。
両チームは昨シーズンも第8節(2023年2月24日)の交流戦で対戦し、8トライを奪ったS東京ベイが60-22で勝っている。この時よりも実力は接近したように見えるが、果たしてどうか。Optaのスタッツ(統計数値)によれば、ボールキャリーの回数は、799回のS東京ベイが相模原DBの753回を上回るが大きくは変わらず。平均ゲインメーターは、4.39と3.74と両チームともに比較的高い数字を残している。注目は攻撃の起点となるラインアウトで、S東京ベイのラインアウト成功率は、ディンビジョン1トップの90%。対する相模原DBの今季1試合平均の相手ボールラインアウトのスチール数は埼玉WKに次いで2位。この攻防も興味深い。
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