福岡が5試合ぶり得点&12試合ぶりの勝利! 小田逸稀が値千金の決勝弾…名古屋は4連勝ならず
2024明治安田J1リーグ第33節が4日に行われ、アビスパ福岡と名古屋グランパスが対戦した。 福岡は5月下旬から3連勝を含む6戦無敗を記録し一時は6位に浮上したものの、7月以降は失速。直近11試合は5分6敗と未勝利が続いている。対する名古屋は直近7試合で5勝2敗と好調を維持。前節はジュビロ磐田を相手に完封勝利を収め、8位まで順位を上げている。リーグ戦12試合ぶりの白星を狙う福岡と、今シーズン初の4連勝を目指す名古屋。アウェイに乗り込む名古屋は前節からスタメンを6名変更してこの試合に臨んだ。 序盤は名古屋がボールを握り、セットプレーやサイド攻撃からチャンスを作る。15分、森島司と菊地泰智、菊地泰智のパス交換で左サイドを崩すと、深い位置に抜け出した山中がゴール前へグラウンダーのクロスを供給。これに山岸祐也がダイレクトで合わせたが、枠を捉えたシュートはGK永石拓海の好セーブに阻まれた。一方の福岡はボール奪取からの速攻を起点に何度か相手ゴール前に迫るも、なかなかシュートに繋げることができない。 26分、ボックス内でこぼれ球を拾ったキャスパー・ユンカーが巧みな反転から左足を振り抜くもGK永石がセーブ。その直後には山岸がボックス手前中央から前方へ軽くボールを浮かし、このパスに反応したユンカーが滑り込みながらシュートを放ったが、ここもGK永石が立ちはだかる。我慢の時間が続く福岡は、シャハブ・ザヘディや紺野和也が時折前線で起点を作るも、決定機を迎えるまでには至らず。前半はこのままスコアレスで終了した。 後半最初の決定機は47分の名古屋。左サイドで起点を作ったところから山岸がボックス内左へスルーパスを供給し、抜け出したユンカーが左足で流し込むも右ポスト直撃。56分には菊地がボックス内右へ浮き玉を送り、走り込んだ森島が折り返したボールを稲垣祥がダイレクトで狙ったが、シュートは枠を外れる。さらに、その直後には前線でのボール奪取からユンカーに決定機が訪れたが、左足のシュートはクロスバーを叩き、先制点とはならなかった。 両チームともに次々とフレッシュな選手を投入するなか、福岡は次第にボールを保持する時間を増やし、シュートチャンスを作っていく。迎えた76分、前嶋洋太が左から斜めのクロスを送ると、ボックス内のウェリントンが胸で落とし、後方で待ち構えていた重見柾斗がシュートを放つ。DFにブロックされたこぼれ球をボックス内右の紺野がダイレクトで狙ったが、枠を捉えた強烈な一撃はGKミッチェル・ランゲラックの好セーブに阻まれた。 このまま試合終了かと思われた88分、CKのこぼれ球を田代雅也が大きくクリアすると、これをウェリントン、ドウグラス・グローリと繋いでボールはボックス内右に。走り込んだ小田逸稀が右足を振り抜くと、強烈なシュートがGKランゲラックのニアサイドを抜いてネットを揺らした。福岡にとってはリーグ戦5試合ぶりのゴールとなった。 試合はこのまま1-0で終了し、福岡が12試合ぶりの白星を手にしている。次節は19日に行われ、福岡はアウェイで鹿島アントラーズと、名古屋はホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦する。 【スコア】 アビスパ福岡 1-0 名古屋グランパス 【得点者】 1-0 88分 小田逸稀(アビスパ福岡)
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