JRAがダートコースクッション砂の産地の公表について説明 JRAホームページの掲載項目を追加へ
JRAは13日、「ダートコースクッション砂の産地の公表」に向けた説明会を東西トレーニングセンターで開催した。 これは、現在、JRAが開催するダートレースで使用しているクッション砂に関して、その情報発信を目的としたもので、レース自体に何らかの変更点があるものではない。 JRAによると、今後、JRAホームページの「馬場情報 関連コンテンツ」に新しく「クッション砂について」の項目を追加。そこで、①JRAのクッション砂の基準の紹介、②砂洗浄作業の解説、③洗浄後の補充用の砂の産地ならびに現在の使用割合公表に関する情報発信を行う(クッション砂の産地別割合は5%刻みとし、数字の更新は毎年1回の洗浄作業完了後の開催前に合わせて更新される)。これらのホームページへの掲載は2025年1月1日となる予定。 今回の情報発信の背景についてJRAは、「ダートコースのコンテンツについては、芝馬場と比較すると少ない状況」と前置きしたうえで、「これまで個別の取材があった際には都度対応し、クッション砂の現在の産地を伝えているが、JRAのホームページでは公表していないため、お客さまや厩舎関係者のなかには、過去のメディア等の掲載記事により『JRAのダートコースの砂はすべて青森県産の砂』という認識が多い現状」と説明する。 実際、JRAの各競馬場におけるクッション砂は、1990年代から約30年間にかけて青森県産のみを継続して補充していたものの、現在は中山競馬場だけが青森県産を100%使用。他の9場では青森県産の砂をベースにして、所在地の調達事情に合わせた産地の砂をブレンドしている。しかし、コンクリートの原材料に使う建設業など他業界との兼ね合いから、青森県産砂の供給事情が変化。今後は、近隣地域産やオーストラリア産の割合が増えるという見通しを明らかにした。
東スポ競馬編集部