来年のえと「巳」の工芸菓子を披露する川上屋の原潤一郎社長＝中津川市茄子川、東美濃ふれあいセンター

　中津川市が誇る名菓「栗きんとん」など市の特産品を集めた観光物産博「中山道中津川ふるさとじまん祭・菓子まつり」が25日、同市茄子川の東美濃ふれあいセンターで始まる。中津川菓子組合による恒例の工芸菓子展では、来年のえと「巳（み）」にちなんだ新作がお目見えし、会場に花を添える。同博は27日まで。 　屋内では市内の和菓子店の名菓が割引価格で販売される。屋外にも五平餅などの地元グルメが楽しめるブースが並び、計65店舗が魅力を発信する。同菓子組合による「栗粉もなか」の振る舞いも数量限定である。また今回は他地域の菓子店との交流を深める目的で、パティスリー「シェ・シバタ」（多治見市）が特別出店する。同店のオーナーシェフ柴田武さんも26日午前に来場予定。 　24日には会場で、川上屋（中津川市本町）の原潤一郎社長（48）が、砂糖やもち米の粉を使って半年以上かけて制作した「笑う巳」を披露した。原社長は「家を守るとされるなど、縁起のよい（ヘビ）アオダイショウをモチーフに制作した。周囲には桜の花びらを配したり、切り株の上に乗ったりと新たな試みにも挑戦できた」と出来に満足げな表情を見せた。