ブレゲの時計、エナメル文字盤の風格 ブラックもライトピンクも至高の美しさ
■贅を極めたジュエリー最前線(17)BREGUET
創業者ブレゲの時代に多用されていたエナメル文字盤は、現代のウォッチコレクションでも珍重される装飾技法だ。ピュアで美しい風合いはブレゲの格式の高さに繋がっている。 【写真はこちら】ケース裏から見えるムーブメントも息をのむ美しさ 「クイーン・オブ・ネイプルズ 8918」もチェック! 1780年代から1800年頃のブレゲの懐中時計に多く用いられたエナメル文字盤を現代に再現したコレクションは、芸術作品のような風格が漂う。ブレゲのエナメル文字盤は通常とは異なり、より高温で焼成するグラン・フー・エナメルと呼ばれる手法を用いており、一層美しい質感に仕上げられている。「クラシック ミニッツリピーター 7637」は、ゴールド製のゴングを備えて調和のとれた音質をもたらすリピーターウォッチで、ホワイトよりも難易度の高いブラックエナメルの文字盤で特別感を演出。また女性用ウォッチ「クイーン・オブ・ネイプルズ 8918」はライトピンクのエナメル文字盤を採用し、ダイヤモンドと響き合って華やぎをもたらす。2本の新作、至高の美しさにあふれている。 取材・文/本間恵子 編集協力/オフィス インターフェイス デザイン/高井真由美 [THE NIKKEI MAGAZINE LUXE 2023年11月3日号の記事を再構成]