通算１５００勝で今年初Ｖを決めた荒川健太

　「堺市制１３５周年記念競走」（１３日、住之江） 　優勝戦が行われ、３号艇の荒川健太（４３）＝三重・８５期・Ａ２＝がまくり差しで１号艇の前沢丈史（東京）を撃破。デビューから通算１５００勝目を、２２年２月のびわこ以来の優勝で飾った。 　太閤賞のＶエンジンは伊達じゃない。荒川はスリットでほぼ横並びの隊形だったが、１周１Ｍで１号艇の前沢、２号艇の山田丈（福岡）の隙を突き、コーナーで一気に加速。鮮やかなまくり差しで先陣争いに参戦すると、１周２Ｍを力強いターンで駆け抜け、通算では２４回目、今年初の優勝を勝ち取った。 　手にした５３号機は、３月にＧ１・太閤賞を制するなど、初下ろしからＶ３の実績機。「そのプレッシャーがあって、こんなものじゃない、もっと出さなきゃダメ、と思ってました。調整の詰めがまだ甘いですね」と反省を口にしたが、「展示タイムは悪かったけど、ターン回りは良かったんじゃないでしょうかね」と頼もしい相棒を褒めたたえた。 　１９９９年１１月のデビュー以来、通算１５００勝目は自らの優勝で祝い「そんなに１着を並べるほどパンチ力はないけど、しっかり白星を積み重ねてここまで来られた」と表情も緩む。「次は２０００勝を目指して、一生懸命頑張ります」と来期にＡ１復帰を決めた三重の実力者は、新たな目標へと力強い一歩を踏み出した。