“100万車券”演出の53歳競輪レーサーが興奮「買ってくれていた人に貢献出来てよかった」
宇都宮競輪場で21日からミッドナイト「チャリロト杯(FII)」が開幕。A級準決勝に出走する十文字菊雄に話を聞いた。 ここ最近は大幅に点数を落としてしまっていた十文字菊雄だが、超大穴車券を提供した。レースは前を取った栗田万生を下野義城が押さえて先行。栗田も早めの巻き返しに出るが、下野のカカリも上々で壮絶な踏み合いに。踏み勝った下野の番手林に絶好展開も栗田の4番手を選択していた十文字が大外をぶん回して頭取り。林が2着地元の渡邊恭典が3着に入り3連単は996,400円と7車立てにもかかわらず約100万車券を提供。 これには検車場にいた選手も大盛り上がり。特に次のレースを控えていた小室貴広からは「十文字さんが勝って100万なんて出しちゃうからみんなお客さん帰っちゃったよ」と冗談交じりに健闘を称えていた。 本人は「買ってくれていた人に貢献出来てよかったです。いつも番組に恵まれず位置がないだけで感じ自体はずっと悪くなかった。正直まとめるので精一杯でした。この1着でこれから少しいい番組になってくれれば」と会心の一発も浮かれることなく先を見据えていた。 近況のダイジェストを見てみると確かに最近は展開、位置が悪いだけで最後の伸び脚は良好だった。このデキなら準決勝でも車券に絡めたくなる。(アオケイ・松野記者)