フジに潰された日本シリーズの次は佐々木朗希に「侍ジャパン」を…逆風続くNPB幹部の「嘆き」
“間”が悪かった
ロッテ・佐々木朗希投手(23)について11月9日、球団はポスティング制度による米メジャーリーグ球団への移籍を認めると発表。佐々木は球団を通じ以下のようにコメントした。 【思わず二度見!】長身がよく目立つ…佐々木朗希が「唐揚げ買った!」衝撃の現場写真 「入団してからこれまで継続的に将来的なMLB挑戦について耳を傾けていただき、今回こうして正式にポスティングを許可していただいた球団には感謝しかありません。ロッテでの5年間はうまくいかなかったことも多かったですが、どんな時もチームメート、スタッフ、フロント、そしてファンの皆様に支えられながら、野球だけに集中してここまで来ることができました。一度しかない野球人生で後悔のないように、そして今回背中を押していただいた皆様の期待に応えられるように、マイナー契約から這い上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」 スポーツ紙メジャー担当記者はこう指摘する。 「11月に入って、米国の野球メディア記者がX上で次々と佐々木の今シーズンオフでの移籍や、移籍先のチームについてポストするようになりました。その内容はかなり具体的で、ロッテのポスティング容認は時間の問題とみられていました」 ただ、発表の“間”があまりにも悪かった。 ◆「朗希は第2のフジ」!? 「佐々木の一件が発表された9日は、『プレミア12』を戦う侍ジャパンの強化試合『ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024』のチェコ戦がバンテリンドームナゴヤで開催されていました。 井端弘和監督(49)が率いる若手主体の日本代表のお披露目試合で、NPBにとってはフジテレビにジャマされた日本シリーズのイメージを払拭するための絶好のチャンス。ところが、同じタイミングで、日本球界最大の関心事についての報道が話題を攫ってしまった。選手、関係者らは『明日は朗希が新聞ジャックするんでしょ?』と苦笑い。しまいには、『朗希は第2のフジかよ!(笑)』とツッコミを入れる選手まで現れる事態になりました。 我々からすれば、フジがワールドシリーズの再放送を日本シリーズの中継にぶつけてきたうえ、今度は侍ジャパンの試合が佐々木のメジャー行きにジャマされてしまった形です。踏んだり蹴ったりとはこのことですよ。無論、佐々木に非はないのですが…」(NPB関係者) 佐々木の移籍については、吉井理人監督(59)も「チームとしてはもちろん、とても痛いです。ただ自分もアメリカでプレーをしたことがあるので気持ちはものすごく分かります。そして若い今、チャレンジしたいという気持ちも分かります。未完成な部分は正直、まだまだありますが、アメリカで自身を磨き、さらにレベルアップすることもできるのではないかとも考えます」とエールを送っている。 すでに、ヤンキースやドジャースなど複数球団が獲得に乗り出すと噂されているなか、佐々木がNPBや報道陣とのしがらみにとらわれることなく、夢の舞台への一歩を踏み出せることを願うばかりだ。
FRIDAYデジタル