光り方で緊急走行とパトロールを区別 岐阜県警が新型赤色灯を導入
県警本部は、サイレンの音が聴こえづらい聴覚に障害がある人に配慮した新型の赤色灯を搭載したパトカーを導入し、岐阜市の県立岐阜聾学校で紹介しました。 パトカーの赤色灯はこれまで常に0.5秒間隔で光り、緊急走行時もパトロール時も光り方が同じだったため、サイレンの音が聞き取りにくい聴覚障害の人たちからは緊急走行か通常のパトロールか区別が難しいとの指摘がありました。 新型の赤色灯は発光パターンを使い分けることができ、緊急走行時は従来通り、パトロール時は2秒間隔とゆっくり点滅し、「ホタル」のようにやさしい光り方をします。 ※岐阜南警察署 地域課長 後藤宏予 警部 「今までは事件事故に向かっているのか、パトロール中なのか非常に分かりにくかったと思います。パトロール中はホタルの光のように温かい光で回転灯を回していますので ぜひ見ていただいて、警察官がパトロールしているなと思っていただけたら」
県警は新型の赤色灯を搭載したパトカーを岐阜市の県立岐阜聾学校で披露し、児童・生徒ら約50人が見学。説明を聞いた後、従来のパトカーの赤色灯との光り方の違いを確認していました。 ※岐阜聾学校高等部3年 生徒会長 井深翔斗さん 「音が出るときに光り方が変わるという部分はとてもいいなと思いました。違いは分かりやすかったです」 県警では今年度、この新型の赤色灯を搭載した車両を事故処理車を含めて10台導入し、岐阜南署や北方署を皮切りに岐阜羽島署、可児署などへ順次、配備する方針です。