【レビュー】ジャロン・エニス、IBFウェルター級タイトルを判定勝ちで防衛 | ボクシング
IBFウェルター級王者のジャロン・エニスが防衛に成功した。
ジャロン・エニスは、カレン・チュカジアンと1年で2度目戦うことに若干の難しさを感じたと述べている。 日本時間11月10日、ジャロン・エニスとカレン・チュカジアンは米・フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで対戦。エニスのIBFウェルター級世界王座防衛戦として行われたこの試合で、エニスはウクライナの強豪ファイターに少し苦戦を強いられたものの、判定で勝利。地元の観客の前でタイトルを防衛した。なお、この試合はDAZNから生中継された。 2023年1月に行われた初対戦の時よりもチュカジアンは積極的に前に出たが、エニスはすぐに順応。強烈な左フックを炸裂させ、挑戦者をぐらつかせた。そして、第5ラウンドにはパンチのラッシュでチュカジアンを膝をつかせる場面もあった。 「ブーツ」の愛称を持つエニスに対して、チュカジアンは前回対戦以上に多くのパンチをヒットさせたが、それでもエニスはディフェンスで巧みに回避し、チュカジアンの攻撃効率が大きな問題になることはなかった。エニスはラウンドを重ねるごとにリードを広げていき、チャンピオンとして安定したリズムを持ちながら勝利をものにしていった。チュカジアンも必死に対抗し、フィラデルフィア出身のホームファイターを揺さぶろうとした。だが、第10ラウンドでは過度のホールディングにより減点され、この回はエニスが10-8と点差を得るラウンドとなってしまった。 エニスはDAZNのインタビューで、自らのパフォーマンスを「まあまあ」と評価しつつ、ウェルター級に留まるべきか、154ポンド(スーパーウェルター級)に階級を上げるべきか悩んでいると心境を明かした。 メインイベント前の試合では、ジェシー"バム"ロドリゲスがペドロ・ゲバラを相手に防衛戦を行った。試合は第3ラウンド、ロドリゲスが見事なアッパーをゲバラに見舞い、ノックアウトで勝利した。
Mark Lelinwalla