ハマスに拉致された娘に会うためがん闘病に耐えた母親、再会から3週後に亡くなる
昨年10月7日、ハマスによって拉致されたイスラエル人質の1人だったノア・アルガマニさん(25)の母親が娘と再会して3週間後に亡くなったことが伝えられた。 【写真】ハマス隊員に拉致されたドイツ国籍の女性 アルガマニさんは昨年10月、ハマスに拉致されて「私を殺さないで」と哀願する映像に登場した女性だ。該当の映像はハマスのイスラエル奇襲攻撃によるイスラエルの衝撃を象徴してきた。 アルガマニさんは先月8日、イスラエル国防軍がハマスの隠れ場所を急襲して救助作戦を展開した末に拉致から245日ぶりに無事に救助された。健康状態は良好で、再び家族の元に戻って父親と喜びの抱擁する姿が全世界に公開されていた。 アルガマニさんの母親のリオラ・アルガマニさんは娘がハマスの虐殺と拉致が行われる前から脳がんを患っていた。娘がハマスによって拉致されたという事実を知った後の昨年12月、ハマスに娘を解放してほしいと懇請する映像で「私に(生きる時間が)どれくらい残されているのか分からない。家で娘と会うことができる機会があればうれしい」と訴えた。 アルガマニさんもハマスの手から解放された後、「私は両親の一人娘で、母親も末期がんを患っているため、捕虜として過ごしている間、最も心配したのは両親だった」としながら「ハマスに抑留されて246日ぶりにここで母親のそばにいることができてうれしい」と所感を明らかにした。 末期脳がんと戦いながらもあれほど切実に娘が生きて帰ってくることだけを願っていたアルガマニさんの母親は娘と再会してわずか3週間後に亡くなったことが分かった。イスラエルのネタニヤフ首相は「リオラ・アルガマニさんの死を心から哀悼する」と述べた。