『下妻物語』のリバイバル上映が決定!オランダ人モデル「エラ・フレイヤ」が絶対に見に行くと語った訳
20年前の映画『下妻物語』に心を奪われたというエラ・フレイヤ
20年ぶりにある映画が話題を呼んでいる。田んぼが広がる茨城県下妻市でロリータファッションに命を捧げる深田恭子(41)演じる竜ヶ崎桃子と、特攻服姿で地元ヤンキーの土屋アンナ(40)演じる白百合イチゴの友情を描いた、’04年公開の映画『下妻物語』だ。 【ファースト写真集の一部を限定公開!】胸元がまぶしい…エラさんが見せたセクシーショット 原作は獄本野ばら氏(56)の同名小説で、ファッションも考え方も異なる二人がぶつかり合いながらも、友情を育む物語で、「乙女のバイブル」と評され、話題となった。 公開から20年を迎えたことを記念し、10月18日よりTOHOシネマズ新宿、TOHOシネマズ梅田などでリバイバル上映されている。 同作品は当時の若者に大きな影響を与えた。実はオランダ人モデルで、SNS総フォロワー数305万人超のインフルエンサーのエラ・フレイヤさん(27)も影響を受けた一人なのである。 「全部で10回以上観ているけど、最初は13歳の頃、オランダのユトレヒトにロリータファッションの店があって、そこのティーパーティーか何かで英語の字幕付きで観た記憶があります。 日本語を学んで間もなかったし、日本のカルチャーをちょっと知ってる程度でした。パチンコ屋さんが何をする場所なのかもわからなかったし、日本は原宿と高層ビルが立ち並ぶイメージしかなくて、田んぼが広がり牛が佇む、下妻市のあの田園風景は映画のセットだと思っていました」 ◆特攻服のコスプレをしてみたら友人から意外な反応が! コメディ要素も強い映画で、「舗爾威帝劉(ポニーテール)」というレディースに所属し、特攻服姿で原付バイクを乗り回すイチゴに面食らったという。 「オランダでも学校に行かないでタバコを吸ったりするティーンエージャーはいるけど、独特な髪型で刺繍の入った服を着てバイクで暴走はしません。ロリータファッションの延長で観た映画だったこともあり、レディースのシーンはどれも驚いたし、とても面白かった。 2年前、オランダで暮らす日本人の友だちから刺繍がいっぱい入った特攻服を借りて、イチゴの真似をして『オラッー!』と頑張って凄んでみたけど、『服と顔が全然合わないね』『可愛いのにやめて』とダメ出しされてばかりだった(苦笑)」 主人公の桃子はロリータファッションを愛する高校生だ。四方が田んぼに囲まれた田舎で、フリルやリボンのついたファッションの魅力を理解するものは誰もおらず、桃子は学校でも「変人」として扱われていた。 「桃子は他人からどう思われても気にしないし、自分が好きなロリータファッションを着ているときが幸せで、『変な子』と後ろ指を指されても自分の趣味を貫いている。 私も学校があまり好きじゃなかったし、ロリータファッションが好きな子が校内に一人しかいなくて、皆とわかり合えないな、と感じてもいた。他人の目を気にしてみんなと同じような格好で、友だちの目を気にして生きるのがちょっと嫌な時期で、桃子の周囲を気にせずに自分の趣味を肯定できる、その姿が眩しかった」 作中で桃子が身に付ける『ベイビー、ザスターズシャインブライト』は、ロリータファッションを代表するブランドだ。レースとフリルで乙女心を具現化したようなデザインがお気に入りだという。 「初めてベイビーの原宿のお店に行ったときは恐れ多くて入れなかったんですよ。大好きなんだけど、憧れ過ぎて、こんな素敵な服は私には合わないと思って入れなかった。何週間か経ってやっと入りました」 既にFRIDAYデジタルで報じているように、エラさんはその憧れのブランドの服をまといランウェイを歩んだ。 「ショーの最中は桃子の姿が頭をよぎっていたんです。10月下旬に来日する予定で、下妻にも足を運んでみたい。映画のロケ地となったジャスコ(現イオン)や騰波ノ江駅、牛久大仏を巡ってみたいな。ロリータファッションでパチンコ屋さんにも行かないと(笑)。 映画では、桃子とイチゴの二人でパチンコ屋さんに行って、桃子がはじめてのパチンコでフィーバーし、なんとも言えない表情を浮かべるシーンが好きです」 乙女のバイブルは海も超えてオランダにも届き、カリスマインフルエンサーの育成に一役買ったようだ。 取材・文:岩崎 大輔
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