メンツがヤバすぎ…「サッカー史上最強チーム」の名手(2)“笑っちゃう”ほど凄い! 爆発的能力の偉人
2008年から2012年の4年間、栄光の全てを謳歌したのがスペイン代表だ。今回は2010年FIFAワールドカップ・南アフリカ大会を制したスペイン代表について、フットボールチャンネル編集部が独自の方法で算出した能力値を紹介する。
GK:イケル・カシージャス(レアル・マドリード/スペイン代表) 生年月日1981年5月20日(当時29歳) 09/10シーズンリーグ戦成績:38試合35失点(無失点15試合) スペイン代表通算167試合0得点 スペイン代表主な出場大会:UEFA EURO2000、2002年FIFAワールドカップ・日韓大会、UEFA EURO2004、2006年FIFAワールドカップ・ドイツ大会、UEFA EURO2008(優勝)、FIFAコンフェデレーションズカップ2009、2010年FIFAワールドカップ・南アフリカ大会(優勝)、UEFA EURO2012(優勝)、FIFAコンフェデレーションズカップ2013、2014年FIFAワールドカップ・ブラジル大会、UEFA EURO2016 スペイン代表の圧倒的な支配力がシャビによるものならば、驚異的な強さの理由となるのが、GKイケル・カシージャスだろう。 若くしてレアル・マドリードの守護神となったカシージャスは、2000年に19歳でスペイン代表デビューを果たす。02年日韓W杯では当初は第2GKとされていたが、大会直前に正GK のサンティアゴ・カニサレスが負傷。レギュラーとして本大会を迎えると、以降もビクトル・バルデスやペペ・レイナなど世界有数のGKを抑えてスペインの守護神として君臨。通算出場数では167試合という数字を打ち立てた。 能力値・基本データの対象とした2010年の南アフリカW杯では、全7試合でわずか2失点。大会最優秀GKに贈られるゴールデングローブ賞を受賞した。 カシージャスの能力で最も優れているのが「反射神経」だろう。スペイン代表は、その戦術の特殊性から試合のほとんどの時間を敵陣で過ごすが、だからこそカウンターから決定的なピンチを招くことも少なくない。そのような状況で、「決まった!」と思われるシュートを驚異的な反射神経でストップ。その神がかったパフォーマンスは“笑ってしまう”ほど凄かった。 現代のGKに求められるような足元のテクニックはさほどでもないが、至近距離からの強烈なシュートも弾かずキャッチする「セービング」技術の高さや、安定したハイボール処理、キャプテンとしてチームを鼓舞する「メンタリティ」も高い数値を記録した。 この南アフリカW杯では決勝トーナメント4試合は全て1-0での勝利だった。世界中が憧れた“ティキ・タカ”に目が向きがちだが、このカシージャスというGKの存在が、世界を制する原動力だったといえるだろう。