破壊力抜群のミット打ちを披露する野杁

　6月8日にタイ・バンコクで開催される格闘技イベント『ONE 167』のフェザー級キックボクシングにて、シッティチャイ・シッソンピーノン（32=タイ）と対戦する元K-1スーパーライト級＆ウェルター級の2階級制覇王者の野杁正明（30=TEAM VASILEUS）が21日に都内ジムで公開練習を行い、“過去最高の調子”と破壊力抜群のミット打ちを披露し「僕のKO勝ちしかない」と宣言した。 【フォト】野杁、“過去最高の調子”と破壊力抜群のキレキレなミット打ち！ 　野杁は今年3月27日にK-1との契約が満了となり、王座も返上。ONEと独占的な複数試合契約を結んだ。プロ戦績60戦49勝（25KO）11敗、過去2戦は海外強豪に初回KO勝ちしているだけに、ONEでの活躍が期待される。 　対するシッティチャイはルンピニーで王座を獲得し、キックボクシングでもGLORY世界ライト級王座を6度も防衛した超強豪。ONEではフェザー級世界GP決勝で敗れるもチンギス・アラゾフと激闘。前戦となる今年1月の日本大会では、マラット・グレゴリアンにKO負けするも、強烈な左ミドルでグレゴリアンを苦しめた。 　公開練習で野杁はミット打ちを披露。「本当に過去最高に調子がいいですし、怪我もなく過去最強の野杁正明が当日に見せられる」と語った言葉通り、破壊力抜群のパンチや蹴りでミットを響かせた。 　野杁のONEデビュー戦はシッティチャイの地元タイで行われるが「色々な事を含めてアウェイ。でもそこを全部楽しみたい。シッティチャイの復帰戦って思われがちなんですけど、あくまで野杁正明のONEデビュー戦という試合だと僕は思ってるんで。それを当日、皆さんにお見せできたらと思ってます」と力強く語った。 　いきなりONEトップ選手と戦う野杁だが、気になるのは本人がイメージする勝ち筋。シッティチャイの距離の取り方の巧さを警戒するも「僕のKO勝ちしかない。求めているのはそこじゃないので、まだまだ倒さないとけない選手がいますし、グレゴリアンよりも速いタイムで倒せば、いいアピール出来るのでそこにこだわって倒しに行く。しっかり倒して、ファイトボーナスを頂こうかと思う」と、KO宣言した。 　「ONEは本当に世界トップの団体。世界最強を目指す上では通らないといけない道」とその挑戦に意欲を燃やす野杁。“シッティチャイ越え”をした後は、「ランキングに入っている選手だったら誰でもいいです。下馬評は不利だと思いますが、そういった試合がやりたい。野杁は今回は勝てないだろうと思われる様な相手としか、今後は試合をしたくない」と語り、中でもグレゴリアンは「タイプ的にも似ているし、一番バチバチの削り合いになると思いいます」と対戦に興味を示した。 　最後に「日本の怪物がONEでも通用するっていうことを証明する」と力強く語った野杁。シッティチャイとの初戦はどの様な戦いとなるのか、注目だ。