任天堂に約20億円の損害賠償を支払う「クッパ」海外インタビューでいろいろ語る…起きたらライフルを突きつけられていたことや時給1ドルの仕事など
過去に違法なゲームコピーウェブサイトを運営し、任天堂へ合計1,450万ドル(本稿執筆時点日本円にして約20億円)の支払いが命じられているゲイリー・バウザー(Gary・Bowser)氏が、捕らえられた当時の様子や現在の暮らしを海外メディア(The Guardian)のインタビューにて語っています。 【画像】コミケに現れたクッパ姫(全5枚) ◆任天堂に20億円を支払うクッパ バウザー氏は、任天堂のゲームに対するクラッカー集団「Team Xecuter」にて1万本以上の違法なゲームコピーを含むウェブサイトを運営していたとして、民事・刑事訴訟の判決をあわせて合計1,450万ドルの支払いと懲役40ヶ月の判決を言い渡されました。当時、バウザー氏の名前が『スーパーマリオ』シリーズの「クッパ」の英語名(Bowser)と同じであることも話題となっており、事件のことを憶えている読者もいるのではないでしょうか。 バウザー氏はその後、刑務所内での模範的な行動や、釈放後の勤労、善行の意思が確認されたとのことから、昨年3月に早期釈放となりました。 ◆逮捕時から現在までを語る 今回のインタビューでバウザー氏は、「一晩中酒を飲んで寝ていたら、朝4時にライフル銃を向けた3人が私のベッドを囲んでいました。その後ベッドから私を引きずり降ろし、ピックアップトラックの後ろに乗せてインターポールの施設まで連れて行かれたのです」と、捕らえられた当時のことについて語っています。 また、収監されていた際は他の囚人のカウンセリングの仕事に時給1ドルで携わっており、その中から月に25ドルを任天堂に支払っていたそう。左足に象皮病を患いしばらくは左足に靴を履くこともできず、裸足で過ごしていたとも明かしました。 現在バウザー氏は住む家を確保し、家賃や食費など生活に必要な資金以外のお金を任天堂に支払っていますが、彼は「私は任天堂に可能な限りの金額を支払いますが、大した金額にはなりません、それは確かでしょう」と話しています。 バウザー氏が起ち上げた自身のサイトでは、SF作家オクティヴィア・E・バトラーの言葉「自らの灰から立ち上がるためには、まずフェニックスが燃えなければならない」を引用しつつ、フェニックス(不死鳥)をモチーフとしたロゴを掲げ、人生の再スタートを表明しています。
インサイド Okano
【関連記事】
- 「ヨーロッパの小売店ではXboxタイトルの"パッケージ版"を仕入れなくなってきた」―マイクロソフトの"部門閉鎖の噂"を受け、海外メディアが言及
- 【コスプレ】これぞコミケの醍醐味!ヨルさんにハルヒ、「GANTZ」レイカにエミリアも、ハイクオリティのアニメキャラコスレイヤー7選【写真35枚】
- ホロライブ・角巻わためのライブで野生の格闘ゲームプロが発見される…オタク装備で配信カメラにバッチリ抜かれる
- ホロライブ・湊あくあさん、昨今のSNSについて「変に邪推しすぎず、憶測でものを言わないで」ファンに呼びかけ…ネットリテラシーが問われる時代
- 高齢者eスポーツチームのFPSが「普通に上手い」と話題に…秋田を拠点に活動するその名は「マタギスナイパーズ」