朝ドラヒロインから2025年の顔に 高石あかりに注目
今年最後のコラム。月2回連載なので今回で24人目。これまでを合わせると100人以上紹介している。俳優研究所とうたっていることもあり、これから売れそうな俳優をいち早く紹介出来ている(はず)。 ちなみに現在放映している「仮面ライダーガヴ」でヴァレン役をやっている日野友輔くんは、演出している舞台に出演していた縁もあって、このコラムでいち早く紹介した。才能を信じて舞台に連続で出演してもらっていたこともあり、ライダーに決まったと聞いて、本当にうれしかった。 そこで今回紹介したいのは、来年秋の朝ドラヒロインに抜てきされた高石あかり。朝ドラヒロインといえば無名の俳優をオーディションでとの流れだったが、ここ数年はすでにかなりの実績ある女優がキャスティングされていた。高石さん自体、決して無名とは言わないが、久々にインパクトのある発表だったといえる。 ちなみに彼女とは2年前に公開された監督映画「追想ジャーニー」(本日からAmazonプライムにて見放題配信がスタート!!)でご一緒した。キャスティングのきっかけとなったのは当時映画紹介をやっていたラジオにて「ベイビーわるきゅーれ」の阪元裕吾監督がゲストに来てくれたことから始まる。 とにかく作品が面白い、そして高石さん、伊澤さんのバディがなんとも心地よい。観た瞬間にヒットすると確信した。そしてその後はご存じの通り、映画2本にテレビドラマとかなりの成功を収めるコンテンツに成長した。 「追想ジャーニー」では主人公・文也(藤原大祐)の幼馴染を務める。撮影は1日だけだったが、裏表のある役をうまく自分の中に取り込み、特に何も演出しないまま…あっという間に終わった。少しの間であったが、芝居の勘所がすごくよい俳優さんだという印象を受けた。あと、主演の藤原くんもだが、これから芸能界で売れていくぞオーラをビシビシと感じたのを今でも覚えている。 改めて高石あかり、来年1月の注目ドラマ「御上先生」からはじまり、秋には連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロインと一気に国民的女優に駆け上がると予想する。今もだが、いつか彼女と仕事をしたことが自慢になると思う。今後の活躍に期待です。 ◆谷健二(たに・けんじ)1976年(昭51)、京都府出身。大学でデザインを専攻後、映画の世界を夢見て上京。多数の自主映画に携わる。その後、広告代理店に勤め、約9年間自動車会社のウェブマーケティングを担当。14年に映画「リュウセイ」の監督を機にフリーとなる。映画以外にもCMやドラマ、舞台演出に映画本の出版など多岐にわたって活動中。また、カレー好きが高じて南青山でカレー&バーも経営している。最近では映画「その恋、自販機で買えますか?」「映画 政見放送」、10月18日には映画「追想ジャーニー リエナクト」が公開。