中日ドラフト1位ルーキー・草加勝投手に受け継がれる「青い血」
ブレーキになった言葉
まず歩行からリハビリを開始した草加投手ですが、右肘に負担をかけない投球フォームを考え、いろんな人に意見を聞いたそうです。 すると梅津晃大投手からかけられたのがこんな言葉。 「ちょっと焦り過ぎてないか?投球フォームはボールがきちんと投げられるようになってからでいい。しっかり治して、指先を含めた投げる感覚を取り戻してからにしよう」 優しくブレーキを踏んだ梅津投手。焦って過剰にリハビリをすると、かえって手術した個所を悪化させることもあります。 「この言葉で目が覚めました。全ての感覚が戻ってからフォーム修正に取り組もうと思いました」と草加投手。
投球のヒントとなる言葉
草加投手が理想のフォームとしたのは、二軍の岡田俊哉投手だそうです。 焦る気持ちは抑えつつ、岡田投手が投げる時に意識していることを尋ねたところ、「グラブをはめている手と投げる手を、最終的にスパッと入れ替えるイメージで投げている」との返答。 これは岡田投手の言葉と思いきや、そうではありませんでした。これを岡田投手にアドバイスしていたのはあの岩瀬仁紀さんだったそうです。 通算1002試合。407セーブの守護神が、まだ一軍デビューもしていない頃の岡田投手に伝えた言葉だったそうです。 若狭「草加勝投手はこのチームに入ったからこそ、心の支えとなる言葉、復活のカギとなる技術を与えられたんですね。長いドラゴンズの歴史、青い血は今の選手にしっかりと受け継がれています」 (尾関)