「子どもにチャレンジ精神を」 都市部から地方への“保育園留学”に高まる関心 地域の人口減対策にも期待 #令和の親 #令和の子 #令和に働く
一方、親は仕事も子育てもしながら多様な選択肢が得られるメリットがある。子どもを預かってくれる施設がないとワーケーション自体が難しいが、保育園留学ではその点の心配がなく、親自身もいつもとは違う環境で仕事に取り組むことでリフレッシュの機会に。自治体の滞在メニューも充実しており、江戸時代に建てられた古民家に滞在できるプランや、コシヒカリの稲刈りなど農作物の収穫体験も人気という。 利用者の9割が共働きで、首都圏からが多い。担当者は「都会は園庭がなかったり小さかったりする保育施設も多く、子どもを自然の中でのびのび遊ばせたい親などに選ばれているほか、ビジネスワーママ、ワーパパが多く、非認知能力など含む教育に対して熱心な家庭も多い」と説明する。
親のストレス発散にも
最終日の夕方、都内から侑太郎ちゃんを迎えに来た幸浩さんは「一人っ子で緊張感がなく、何か体験させたいと思った。親のストレス発散にもなり、仕事に集中できるのでいい」と語った。祐佳里さんは「子どもが最初の緊張を乗り越えたのは大きい経験。親も家事をしなくてもよく温泉がとても気持ち良かった。結構満足しました」と話す。 普段は自分からあまり保育園の様子を話さない侑太郎ちゃんも「サッカーがクラスの中で一番上手にできた」とうれしそうに教えてくれたという。 仕事以外にマイカーで観光やドライブも楽しんだ。2人は「移住となると子育てのことなど、細かい点で考える必要があるのでハードルはある」とするものの、温泉や水がきれいな里山の魅力が印象に残ったようで「老後にはいいかも」と笑顔を見せた。 ※この記事は千葉日報とYahoo!ニュースによる共同連携企画です