全国初の使用済み核燃料の中間貯蔵施設、青森・むつ市で操業開始…「核燃料サイクル」担う
原子力発電所の敷地外で使用済み核燃料を一時保管する全国初の中間貯蔵施設(青森県むつ市)が6日、操業を開始した。使用済み燃料を再処理して有効活用する「核燃料サイクル」の一端を担う施設で、東京電力と日本原子力発電の2社の原発から出る燃料を最長50年間保管する。
原子力規制委員会が同日、施設の運営会社「リサイクル燃料貯蔵(RFS)」に設備上の検査が完了したことを示す「使用前確認証」を交付し、操業に必要な手続きが完了した。
施設には9月26日に、東電柏崎刈羽原発(新潟県)から初めて燃料12トンが搬入された。2026年度までに計96トンを受け入れ、将来的には2棟の建屋で最大5000トンを保管する計画だ。