日米韓、17日に初の財務相会合-経済安全保障での協調強化
(ブルームバーグ): 日本と米国、韓国は17日、米首都ワシントンで初の財務相会合を開催する。地政学的および経済的な安全保障上の脅威に対応する3カ国間の協調的な取り組みの一環となる。
鈴木俊一財務相とイエレン米財務長官、韓国の崔相穆・経済副首相兼企画財政相は、ロシアや北朝鮮に対する制裁のほか、太平洋諸島諸国への支援などについて協議する見通しだ。日米の財務省が発表した。同会合は国際通貨基金(IMF)・世界銀行春季会合と20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に合わせて開かれる。
日米韓は安全保障および経済安全保障での協力を強化しており、中国を念頭にサプライチェーンのリスク低減に加え、半導体や人工知能(AI)など主要テクノロジー分野での連携を進めている。
訪米していた岸田文雄首相はノースカロライナ州で現地時間12日に記者団に対し、「日本と韓国は国際社会のさまざまな課題に対応するために重要なパートナーであり、大切な隣国だ」と発言。「引き続き連携をし、重層的に拡充していくことは双方の利益である」との考えを示していた。
昨年8月には、 バイデン米大統領と岸田首相、韓国の尹錫悦大統領がワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドで会談。3首脳は商務・産業相の会合を新たに年1回開催することでも合意していた。
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原題:US, Japan, South Korea Finance Chiefs to Meet Amid Security Push(抜粋)
--取材協力:横山恵利香、Viktoria Dendrinou.
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Yoshiaki Nohara