『アンメット』ギャラクシー賞6月度月間賞受賞 米田P「こんなに嬉しいことはありません」
6月24日に最終回を迎えた杉咲花主演のカンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』が、ギャラクシー賞2024年6月度月間賞を受賞した。 【写真】『アンメット ある脳外科医の日記』場面カット(複数あり) 子鹿ゆずる(原作)と大槻閑人(漫画)による人気コミック『アンメット -ある脳外科医の日記-』を連続ドラマ化した本作は、事故による後遺症で過去2年間の記憶がない脳外科医のミヤビ(杉咲花)が、同じ脳外科医でアメリカ帰りの三瓶(若葉竜也)と出会い、医師としての自分を少しずつ取り戻していく、新たな医療ヒューマンドラマ。 ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願って1963年に創設。同懇談会は、「終盤の川内ミヤビ(杉咲花)と三瓶友治(若葉竜也)のクローズアップが多用されたナチュラルで深みのある対話シーンは、杉咲花と若葉竜也でしか成立しなかったと思うが、そこに持って行った脚本、演出やスタッフの力量と志の高さも高く評価されるべきだろう。連続ドラマに新しい表現の可能性を拓いたと言っても過言ではない」と評した。 派手な演出やBGMはなく、俳優たちの確かな演技力でみせていった本作は、回を追うごとに話題となり、多くの視聴者から支持を集めた。最終話では、低体温症を表現するために、現場で密かにミヤビの身体の一部を氷で冷やしておく手法を杉咲が発案し、共演者が触れた瞬間の演技を引き出す演出が行われた。同じく最終話で、ミヤビが眠る三瓶を見ながら涙を浮かべて手紙を書くシーンでは、三瓶を記憶に留めようとするミヤビの感情を一切の台詞なしで表現する杉咲の演技が話題に。他にも数多くのシーンで、全てのキャスト、スタッフが細部に至るまでリアリティーを追求。登場人物たちがまるで視聴者と同じ世界を生きているように感じさせる世界観が作り上げられていき、「連続ドラマに新しい表現の可能性を拓いた」という評価に繋がった。 なお本作の無料見逃し配信(カンテレドーガ、TVer)再生数を最終集計した結果、全話累計で2230万再生を超え、カンテレ連続ドラマ歴代1位となった。本作は現在、カンテレドーガ 、FOD、Netflixにて全話配信中。また、8月1日からはPrime Video内「カンテレドーガCHANNEL」でも配信がスタート。Amazonプライム会員なら第5話まで無料で見放題のキャンペーンも実施される。 【カンテレ 米田孝プロデューサーコメント】 ギャラクシー賞6月度月間賞をはじめ、多くの評価をいただきありがとうございます。エンターテインメントを取り巻く環境が大きく変化する時代に、民放連続ドラマの可能性を極限まで追求しようと全てのキャスト、スタッフが心血を注いだことがこのような評価に繋がったのなら幸いです。主演の杉咲花さんは、「指折りの傑作を作りたい」と意気込み、この作品にまさに全身全霊を注いでくれました。そして、若くして偉大なこの座長が、まだ誰も見たことのない景色を私たちに見せてくれました。この思いが、多くの視聴者の方々の心に届いたとすれば、こんなに嬉しいことはありません。
リアルサウンド編集部