銃撃後にクロクス・シティー・ホールで火災が発生（３月22日）

（ブルームバーグ）： ロシアのモスクワ郊外にあるコンサート会場が22日夜、自動小銃と爆発物を持った武装集団に襲撃され、少なくとも60人が死亡、145人以上が負傷した。

現場では爆発もあり、大きな火災が発生。ロックコンサートの会場となった「クロクス・シティー・ホール」の広大な屋根の一部が崩落した。国営ＲＩＡノーボスチによると、車で逃走した容疑者の捜索が進められている。

ＡＰ通信によると、過激派組織「イスラム国（ＩＳ）」がテレグラムを通じて犯行声明を出した。インタファクス通信によると、ロシア連邦保安局（ＦＳＢ）は今月の早い段階で、ＩＳのアフガニスタン支部と呼ばれる組織がモスクワにあるシナゴーグを襲撃するのを阻止したと明らかにしていた。

ホワイトハウスによれば、バイデン大統領は22日、この事件について報告を受けた。国家安全保障会議（ＮＳＣ）のカービー戦略広報調整官は、ウクライナの関与を示すものはないと述べた。

ロシア国営メディアの一部のコメンテーターはウクライナに責任がある可能性を示唆した。だが、ウクライナはロシア政府による偽旗作戦と呼び、いかなる関与も否定した。

テロ事件として捜査が開始されたことをＦＳＢが明らかにしたと、インタファクス通信は伝えた。

またインタファクス通信が当局の話として報じたところでは、人々が会場から避難する中で２回目の爆発が起きたという。

襲撃犯は少なくとも３人おり、迷彩服を着ているとＲＩＡノーボスチはテレグラムで伝え、建物が炎上している様子も投稿した。

モスクワのソビャニン市長は死者を伴う「むごたらしい悲劇」だと述べた。

ロシア外務省のザハロワ報道官はテレグラムで、「この血なまぐさいテロ攻撃」を非難するよう国際社会に呼び掛けた。

原題：Deadly Terror Attack Shakes Russia After Putin’s Vote Triumph、Russia Says 40 Dead, Over 100 Hurt in Moscow Concert Hall Attack（抜粋）

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