勝訴の伊藤詩織さん会見「受けてきた傷は癒えない。これが終わりではない」
ジャーナリストの伊藤詩織さんが元TBS記者の山口敬之氏から性的暴力を受けたとして、1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が18日、東京地裁であり、山口氏に330万円の支払いを命じた。判決を受けて、伊藤さんは記者会見を開き、「勝訴という結果をいただいても、これまで受けてきた傷が癒えるわけではない。だからこれが終わりではない」と語った。 【ノーカット動画】勝訴の伊藤詩織さん会見「受けてきた傷は癒えない。これで終わりではない」
続けて「いい結果が出て、それを踏まえて今後どうやったら改善していくのかなという、その“種”にはすることができたかなと思う。そこは嬉しい限り」と性暴力被害者を取り巻く状況の改善につながることに期待を示した。 判決前のマスコミによる冒頭撮影について、「その時間、どこに目を向けていいか分からず、顔を上げるのも怖かった。でも相手を見つめてみて、彼(山口氏)はこの2年間、どういうふうに感じてここに座っているんだろうと考えていた。長い2分間だった」と振り返った。 報道によると、東京地裁は判決で「山口氏が酩酊状態で意識がない伊藤さんに合意がないまま性行為に及んだ」と認定した。裁判の中で、山口氏側は「合意の上だった」と主張していた。